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長生きできる睡眠時間へ!睡眠負債を返済方法はこれだ!

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 午前3時就寝、午前7時起床。

 日中は常に眠気に襲われ、うっかりソファに横になると、1〜2時間寝てしまう。

 横になると動悸がするし、なんだかやたらと疲れやすいし、ここ数年で、体重はうなぎ上り。

 やばい(震)

 6時間、7時間、8時間…と、聞くたびに変わる『長生きできる時間』。

 当然、個人差だってあるだろう。だが、ようやく『自分の体に合った時間』を見つけることができそうだ。

 

『自分に必要な睡眠時間』を知る実験

 スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)の西野精治所長が、近著『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』から世界各国の研究結果をもとに解説したものを、さらに噛み砕いていく。

【実験方法】

 若く健康な8人の被験者に、毎日同じ時間にベッドに入り、好きなだけ眠ってもらう。

 眠れても眠れなくても、必ず毎日14時間ベッドで横になるのが、マストオーダー。

 これを4週間続け、睡眠時間の変移を調べる。

【結果】

典型的な被験者の場合

・実験前の平均睡眠時間は7.5時間

・実験初日…14時間のうち、13時間眠れた。

・2日目…13時間近く眠れた。

・以降、日を追うごとに睡眠時間は減少

・1週間ぐらいすると、ベッドに入っても4~5時間は眠れないようになった。

・3週間後、睡眠時間が8.2時間になり、それ以上睡眠時間が減ることはなくなり、そこで固定した。

 

 よって、この被験者が生理的に必要とする睡眠時間は、8.2時間だと推定される。

 実験前の平均睡眠時間が7.5時間だったので、

 実験前8.2時間 − 実験後7.5時間 = 睡眠負債0.69…時間(約40分)

 このような計算になる。

 今まで毎日、約40分の睡眠が足りなくて、その疲労が脳や体に蓄積しているということだ。

 恐ろしい…。

 

睡眠負債が引き起こす症状

 睡眠不足が積み重なり、慢性化して陥るのが、睡眠負債

 がん、糖尿病、高血圧などの生活習慣病うつ病などの精神疾患認知症など、さまざまな発症リスクを高めることが、各方面の研究結果から明らかになってきている。

 睡眠負債の増大に歯止めをかけなくてはいけないという共通認識は、研究者の間で非常に高まっているが、労働環境や家庭環境が、それを許さないのは、ブラック企業だの、育児や介護の問題だので、報道されている通りだ。

 だが、そんな中でも睡眠時間を確保しないと、体が持たず、何色の企業でも働けない状況に陥ってしまう。睡眠負債はもう、国を挙げて返済に向かうべき大問題だ。

 

6時間睡眠でもパフォーマンスは落ちている

 ペンシルベニア大学などの研究チームが行った実験では、

「6時間睡眠を2週間続けると、集中力や注意力は2日徹夜した状態とほぼ同じレベルまで衰える」

という結果が発表されているという。

 だが、恐ろしいのは、で6時間睡眠を2週間続けたグループの誰もが、自分の疲労やパフォーマンスの劣化を自覚できなかったということ。

 ふた晩徹夜をし、疲れや眠気で頭が働かないあのレベルまで、自分の劣化具合に気づかずに仕事をしたらどうなるか。ミスや事故しか思い浮かばない。

 

 叶うことなら、あの、1日14時間ベッドに横たわり、4週間かけて自分に合った睡眠時間を見つけるあれを試したいが、毎朝6時に起きるとしたら、ベッドに行くのは16時。現実には不可能だ。

 で、あれば、まずは決まった時間に眠ること。

 そして、7時間後に起きること。

 健康を維持し、パフォーマンスを上げ、ミスをしなければ、ストレスも減り、病院代もかからず、コストパフォーマンスも上がる。

 まずはベッドにスマートフォンを持ち込まない。私の場合はそこからだ。