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飯盛容疑者「ゲームをやめたら心臓から声が聞こえる」その本質とは?

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「またゲームか」

 と、言われてしまいそうな事案だが、ゲームは数ある要因のうちのひとつだし、それよりも、こんな事件を起こしてしまう人間がクリアできてしまうような、自衛隊の適性検査の内容や精度を問いたい。

 警官から銃を奪うような身体能力や知識には、ドラクエよりも自衛隊で得た知識の方が、確実に役に立っているように思えるのだが……。


ゲームをやめたら心臓から声が聞こえる

 大阪府吹田市大阪府警吹田署千里山交番前で16日早朝、同署の古瀬鈴之佑(こせ・すずのすけ)巡査(26)が刺され、実弾入りの拳銃が奪われた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された東京都品川区のアルバイト従業員、飯森裕次郎容疑者(33)が平成26年11月、

「ゲームをやめたら心臓から声が聞こえる」

などと警視庁に相談していたことが18日、捜査関係者などへの取材で分かった。

 捜査関係者らによると、飯森容疑者は26年11月12日夕、警視庁品川署を1人で訪問。

ドラゴンクエストのゲームをやめたら心臓から声が聞こえて困っている。昔住んでいた吹田市の人たちの声です」

「友達や小学校の先生、自衛隊にいたことがあるがその時の同僚の声などが聞こえる」

「心臓の中を確認してもらうことはできますか?」などと話した。

 対応した警察官が病院で診察を受けることを勧めると、おとなしく帰宅し、その後、相談やトラブルなどはないという。

 飯森容疑者は精神障害者保健福祉手帳を交付され、心療内科に通っていたことがあるという。逮捕後の調べには、

「私のやったことではありません。病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせいです」

と容疑を否認している。

(引用元 https://www.sankei.com/smp/west/news/190618/wst1906180031-s1.html

 

事務次官の息子もドラクエをプレイ

 今月1日、元農林水産事務次官の熊澤英昭容疑者(76歳)が、引きこもりの息子・熊澤英一郎さん(無職44歳)を、大きな事件を起こす前にと思いつめて殺害した事件。

 この、殺害された英一郎さんも、オンラインゲーム版のドラゴンクエストのプレイヤーだった。

 ゲームにキャラクターをログインさせたまま殺害された為、英一郎さんのキャラクターを他のユーザーが取り囲み、復活の呪文を唱えたり、逆に罵倒したりと、一時期祭り状態になっていたのは、ゲームをしない人達には、異様な光景に見えただろう。

 この件でも「またゲームか」なのだが、ゲームは数ある要因のうちのひとつだし、それよりも、保護者や支援者が、ゲーム環境を断つことはできなかったのか……と思い、いや、44歳で保護者もなにもないだろう、とも思い直し。

 

ゲームは悪なのか

 WHOがゲーム依存症を疾病登録したところで、日本に莫大な外貨をもたらすゲーム産業が、衰退するとは思えない。

 競馬、競輪、競艇、パチンコ、タバコのように、多くの事件や依存者を生むが、それを超える利益をもたらすものとして、見て見ぬ振りをされていくのだろう。

 金、時間、視力、体力、家族とのコミュニケーション。

 ゲームにより奪われるものが多い事に、誰もが気づいていながら、親が子供にゲーム機を与えるのは大きな矛盾だし、e スポーツに参入する企業が多いのに帰省をしないのも、国策として矛盾している。

 矛盾の源はゲームが持つメリットで、親は子供の友達と、自分の時間を、国は外貨と法人税を得ているので、「またゲームか」事件が何度起きても、ゲームそれ自体は無くならない。

 

 で、あれば、ポケモンGOが多くの人を歩かせ、次は睡眠をゲーム化しようとしているように、ゲームを有効活用できるまで使いこなせるよう教育し、ゲームリテラシーを幼少期から叩き込めばいいのに…と思ってしまうのだが、

 

 これを聞いてもデジタルネイティブは、おっさんがなんか言っててうるせーなくらいにしか思わないのだろうか……。