ANA ボーイング737型がラジコン化⁉︎ 羽田空港にて実験開始!
本物の航空機を、ラジコンのように操縦できる時代が来た。
全ての男子の夢が叶う時が、今…!
ANAが実証実験を開始
ANAグループは、新しい技術の活用を通じて、空港における地上支援業務のSimple & Smart化を目指しており、その取り組みの一環として、今般、航空機の移動・牽引業務への新技術活用に向けて、羽田空港の駐機場において、実証実験を開始いたしました。10月上旬からは、整備訓練専用の退役機(ボーイング737-500型機)を使用して、格納庫と駐機場所の間における移動・牽引業務の実証実験を行います。
現在ANAグループでは、航空機牽引車両を使用し航空機の移動・牽引業務を行っていますが、本実証実験では、小型機(ボーイング737型機)を対象に、運転席がなく、リモートコントロール式のコントローラー操作を通じて航空機の移動・牽引を行うことが可能なドイツmototok社製の機器(Spacer8600)の検証を行います。
当該機器はコントローラーで操作するため、従来の牽引車両と比較して、広い視野を確保できることに加え航空機の車輪の向きなどを間近で確認できるため、より平易に移動・牽引業務を行うことが可能となります。このため、業務従事者の作業負荷の軽減、および、短期間での教育・訓練で業務習熟が可能になることが期待されています。 また、バッテリーで駆動するため空港におけるCO2削減に貢献するなど環境に優しいだけではなく、メンテナンスや燃料に関するコストの低減も見込まれます。
実証実験では、当該機器の性能や安全性・操作性などを検証するとともに、業務従事者の教育訓練の効率化についても検証します。実証実験で得られる結果をベースに、2020年までの本機器の導入を見据え、現行の規定・基準、資格体系との整理を進めるとともに、大型機の移動・牽引業務への適用拡大に向けて、継続的に調査研究を行います。
ANAグループは、今後も新しい技術を積極的に取り込み、「人と技術の融合・役割分担の見直し」を通じて空港におけるイノベーションを推進し、誰にとっても簡単で働きやすい職場の実現を目指しています。
(引用元 https://www.ana.co.jp/group/pr/201810/20181004.html)
遠隔操作実現の次は…
まずは、無人で動かすことを目標にする。
これはつまり、今まで操縦者が目視で行なっていた確認を、モニター越しや、全体を表示ないし俯瞰できるマップ上で行う、ということだ。
この、遠隔操作が実現したら、次に期待するものは、そう、自動運転だ。
空港の駐機場内、滑走路内の、走行できる全ての『のりもの』の動きをプログラムし、自動運転化する。
これが成れば、相当の人件費の削減が見込めそうだ。
だたし、条件付きで。
自動運転のリスク
滑走路内、駐機場内の乗り物全てが自動運転化した場合、大きなリスクはふたつある。
ひとつは、プログラムのバグやエラー。
アイサイトのように、接近してきたものの距離に応じて自動停止させる事はできたとしても、一台の動きが変わった事で起こる、無数のパターンに備えなければならない。
そもそも、プログラムにバグやエラーがなかったとしても、航空機は時間通りに離発着するとは限らないから、想定すべきパターンは無限である。
それを思うと、コントローラーで遠隔操作までは可能でも、自動運転までは遠いのか。
もうひとつのリスクは、停電だ。
先の台風のように、想定外の事態で自動運転が不可能になってしまった時、誰が地上機を動かすのか。削減してしまった人員を速やかに呼び戻すのは、なかなかハードルが高そうに思える。
可能なのは、やはり遠隔操作までなのだろうか。まずは実証実験の結果を待ちたい。