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川口市のクルド人いじめ問題と、ある小学校の国際理解の取り組み。

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 日本にはこの先、もっと多くの外国人が流入してくる。そうしないと、もう労働力が足りないからだ。

 だが、その割にはあまりにも、彼らの拠り所がなさすぎる。インターナショナル・スクールも、実態は子供に英語教育を受けさせたい、経済的に豊かな家庭の子がほとんどで、母国に仕送りを…と考える家庭の子が通えるような学費ではない。

 公立のインターナショナル・スクールが必要な気がする。

 公立校への出席扱いにできる、フリースクールでもいい。

 何かしら考えないと、自国民どころか外国人の働き手まで、失う事になると思うのだが…。

 

クルド人へのいじめ

 国を持たない最大の民族といわれるトルコ国籍のクルド人が多く住む埼玉県川口市で、クルドの子どもたちへのいじめが深刻化している。

 市内北西部の市立小学校で、いじめを受け不登校になった女子児童(12)は、卒業後にいじめを避けるため学区外の中学に入学した。

 日本には約2000人のクルド人が居住し、このうち1500人ほどが川口市を中心に生活している。中学生以下の子どもも300人以上いるといい、学校や周囲の大人の配慮が求められている。

(引用元 https://mainichi.jp/articles/20190423/k00/00m/040/033000c 以下、斜体部分も同様)

 ここでまず思うのは、1500人も川口市内にいるのなら、2〜3校創ってやれば?ということだ。

 いじめが起きるということは、教育ができないということ。誰の? 日本人の親子のだ。

 で、あれば、日本人から差別を受けるクルドや他国の人達を守る為に、税金を投入して学校を創ることが、悪い事とは思わないし、そっちより日本人に税金を使えよとも思わない。(私見です)

 

いじめの実態

 同じ小学校に通う6年生のクルドの男子児童(11)は毎日新聞の取材に、

「自分は2年生の時からずっといじめを受けている。(偶然を装い)後ろから蹴られたこともあり、学校に行きたくないと思う時がある」と話した。

 3年生の女子児童(8)も

「悪口を言われて悲しい気持ちになった。いじめのない学校にしてほしい」と訴える。

 支援者らは市などに対し、女子児童の問題を「いじめ防止対策推進法」に基づく重大事態と認定するとともに、学校側の対応について調査するよう求めている。

 これに対し学校側は、いじめの発覚直後に校内に対策委員会を設置し、調査したと主張。

 学校側は「双方の和解に向けて今後も努力したい。いじめをなくすため、国際理解の推進や地域との連携を深めたい」と話す。

 クルド人の支援活動を続ける「クルドを知る会」(さいたま市)代表の松澤秀延さん(70)は、

クルドの子どもたちの多くは、何らかのいじめを経験している。日本語が分からないと意思疎通ができず、いじめにつながりやすい。集団生活に慣れていないなど文化や習慣の違いから誤解や偏見が生まれることもある」と指摘する。

 その上で「学校はいじめについて、クルドの子どもを特別視することなく平等に対応し、対策を考えてほしい。子ども同士も互いに理解し合うことが大切だ」と話した。

 

ある小学校の取り組み

 自宅の近所の小学校には、クラスにひとりは、ハーフか純血の外国人の子がいる。

 個人的に支援している発達障害の子が通っているので、時々学校に行くと彼らを見かけるのだが、特別いじめのような話は聞いていない。

 というか、むしろ彼らと仲良くしたがる子の方が多い。『差別かっこ悪い』が、徹底されているからだ。

 その中に一人、スリランカの少年がいる。大きな目と焼けた肌。遠目でも彼とわかる容姿だが、お笑いのセンスが素晴らしく、むしろ人気者である。

 『ハーフかっこいい』となりやすいのは欧米系の子達なのだが、スリランカの彼が人気者なのは、彼自身の努力と、学校の配慮の賜物だ。

 その学校には、英語の授業が月2回、国際理解の授業が月1回あるのだが、英語はアメリカとイギリスから、国際理解はアジアと中東から、1年交代で講師を呼んでいる。

 今年の国際理解の先生は、スリランカから。スリランカ人の少年は大喜びし、彼のクラスは、先生と少年のふたりでスリランカの文化を話すので、大いに盛り上がる。

 そんな具合に、端々に彼らへの配慮があるし、日本語が苦手な生徒は週1回取り出し授業を行って、日本語を教えるサポートをする。

 子供達が描く校内のポスターには、必ず『ほんやくエリア』があって、訳せる子が、時には通りかかった保護者が、そこに訳を書く。英語で。タイ語で。スペイン語で。

 正しくないものもあるだろう。それでも調べて、誰かが書くから、そこが空欄なことはない。

 

 生徒の意識が高いのは、先生方の努力と、保護者の理解の賜物だろう。

 いじめは学校と保護者の、ひいては行政の恥だと思って対応してほしいのだが、どうだろうか…。