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1機119億円の空自F2戦闘機墜落、乗務員は座席を射出して意識あり。

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 キャノピーに気をつけろ…?

 

空自F2戦闘機、墜落。

 20日午前、航空自衛隊のF2戦闘機1機が訓練で山口県沖の日本海を飛行中に墜落しました。乗っていた隊員2人は現場付近で救助され、いずれも意識はあるということで、航空自衛隊は当時の詳しい状況を調べています。

 防衛省によりますと、20日午前9時20分ごろ、航空自衛隊のF2戦闘機1機が訓練で山口県沖の日本海を飛行中にレーダーから機影が消えて連絡が取れなくなりました。

 機体には2人が搭乗していて、午前10時10分ごろ現場付近の海域でそれぞれ簡易式の救命ボートに乗っているところを発見され、まもなくヘリコプターで救助されました。

 2人は発見当時、手を振るなどしていて、いずれも意識はあるということですが、けががあるかどうかなど詳しい状況はわかっていません。

 現場海域では油膜などが見られるということで、航空自衛隊は機体が墜落したと断定し、事故調査委員会を設置して詳しい状況の調査を始めました。

(引用元 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190220/k10011821031000.html 以下、斜体部分も同様)

 

続く自衛隊機の事故

 ここのところ自衛隊では、戦闘機などの事故が相次いでいる。

2017年10月

 航空自衛隊のヘリコプターが静岡県沖に墜落、隊員4人が死亡。

2017年8月

 海上自衛隊のヘリコプターが青森県沖の日本海に墜落、隊員3人が死亡。

2018年2月

 陸上自衛隊のヘリコプターが佐賀県の住宅に墜落し、乗っていた隊員2人が死亡。

2018年11月

 F2戦闘機2機が訓練中に上空で接触し、機体の一部が損傷する事故が発生。こちらは今回の事故機と同じ、航空自衛隊築城基地所属。

 

 航空自衛隊所属の戦闘機の総数は、2018年3月末時点で、1,004機。事故率としては低いのかもしれないが、モノがモノなだけに、こうドカドカ落とされると、もう無くした方がいいんじゃないかと思ってしまう。

 今回墜落したF2だって、1機119億円なのだ。

 パイロットが無事だったからこそ出る批判ではあるが……。

 

岩屋防衛相のコメント

「搭乗員2名は詳細ははっきりしないが生存しているもようだ。部外への影響は現時点で確認されていないが、地元の皆様に大変、不安を与えたことは誠に申し訳ない。今後、原因を究明したうえで再発防止に努めたい」

衆議院予算委員会にて)

 

当時の気象状況

 事故当時の山口県日本海側の天気は曇り。

 山口県では海上を中心に風速10メートル前後まで風が強まるおそれがあるとして、強風注意報が発表されていた。

 これも墜落の原因に数えられるのだろうか。無風状態での訓練の方が不可能とは思うが…。

 

座席を射出する脱出方法

 射出座席 (しゃしゅつざせき) は、航空機から非常時に脱出 (ベイルアウト、英: bailout) するための装置。

 作動させると、搭乗者は座席ごとロケットモーターなどによって機外へと射ち出され、パラシュートで降下する。主に戦闘機など小型の軍用機に装備されている。

(引用元 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/射出座席)

 座席を射出して脱出と聞いて、トム・クルーズの映画『トップ・ガン』を思い出す人もいるだろう。

 模擬戦闘訓練中に、トムクルーズ演じるマーベリックが操縦するF-14戦闘機(複座式)が、前を飛んでいたライバルパイロット・アイスマンの機が離脱した瞬間、そのジェット後流(予測不能の為、後の裁判で、マーベリックに過失はないとなる)にはまり、操縦不能となった場面だ。

 この時に、座席を射出して戦闘機から脱出するシーンがあるのだが、その際、マーベリックの後ろに登場していた、レーダー員で親友のグースが、空中に跳ね飛ばされたキャノピーに激突して死亡してしまう。

 だが、これは現実には(ほぼ)起こりえない事故で、それを今回のF2と、無事だった搭乗員が証明した格好だ。

 座席を射出する時は、まずキャノピー(コックピットの天蓋部分)が外れる。戦闘機は飛行中の為、対気速度によって、外れたキャノピーは上後方に飛んでいく。いわゆる「00射出」というやつで、高度、速度ともゼロであってもそうなる仕様なので、トップ・ガンのようにベイルアウト時に激突して死亡することは、ほぼない。

 

 とはいえ、事故が起きたことは事実であり、そこに割かれた税金があることも事実である。しかも、アメリカからF35を100機購入する話もある。

 安全に運用できるのか。そもそもそんなにたくさんの戦闘機が、日本に必要なのか。聞きたいことは、たくさんあるのだが…。