レーザー照射時の動画への、世界の反応と、韓国の応戦。「通信状態がわるくて、英語の発音も悪くて」
韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題。
防衛省は28日夕、当時の映像データを、同省ホームページで公表した。
公開された映像は20日午後3時過ぎ、石川県能登半島沖を飛行する哨戒機から、韓国海軍の駆逐艦などが航行する様子を撮影。
「離隔する。一旦離隔する」
「めちゃくちゃすごい音だ」
などと機長らによる緊迫したやりとりが収められている。
(引用元 毎日新聞12月28日版)
この、レーダー照射(ロックオン)事案についての、韓国側の主張は、
・小型船捜索の為に作動させた
・海軍艦艇への呼びかけはなかった
・威嚇するような飛行だった
・悪天候だった
というものだったが、これで、日本国民どころか諸外国にも、日本側の正当性が伝わった格好になったはずだ。
海外の反応は…
海外の掲示板で、この動画について語られていたので、ざっくりと見てみる。
韓国の対応に疑問を感じたもの
「韓国人の主張はいつも事実に基づかない」
「悪天候?」
「なるほど。韓国は嘘つきだな」
「おい、韓国人よ。正直になれ」
「無知な政治家たちに代わって、私が日本人に謝罪しよう」
北朝鮮との関係を疑うもの
「どうして日本の航空機が韓国船の周りを飛んでいるんだ?」
「↑この付近は北朝鮮の船が違法な貿易を行っていることで有名だ。それにここはEEZだ」
「韓国の船が北朝鮮の船と取引を行っていたのか?」
「おそらく核関連の物質を密輸しようとしていたのだろう」
「見たか?
結局、南も北と同じなんだよ」
日本の対応に疑問を感じたもの
「これは日本側の責任だ。
日本の戦闘機が低く飛び過ぎているし、何度も戻ってきている」
「至近距離だな...カミカゼ攻撃を仕掛けてきていると思うのも無理はない」
「カミカゼか?
どうして韓国は撃墜しなかったの?」
「レーダーのデータを公開してくれ」
他国と韓国の関係を匂わせるもの
「アメリカは韓国から撤退するべきだ。
この地域の平和なんてどうでもいい。
ただ搾取しようとしているだけだ」
「もし相手が日本ではなくロシアだったら、韓国の船は間違いなく撃沈されていた」
最終的には…
「どちらが正しいと思う?」
感想は様々。
ネットを見る中でも一部の、掲示板に書き込むタイプの人々の中の、更に一部の声ではあるが、これらの意見が、だいたい同じくらいの割合で聞こえてくる。
それを踏まえて、韓国側の声を見てみると…。
韓国側の声明
「(電波感知に関する)データを取得した」
という乗組員の発言もある。日本哨戒機の電子戦支援装備(ESM)が「広開土大王」のレーダー情報を把握したという意味だ。
防衛省は日本哨戒機が3種類の周波数で計6回「広開土大王」に呼びかけたが、応答はなかったと主張した。
この、日本哨戒機の呼び出しに答えなかった理由について、韓国側は、
「日本乗務員が『Korea South Naval Ship(韓国海軍艦艇)」と呼んだが、通信状態が良くないえうえ英語の発音が悪くて『South』が『Coast』と聞こえた。海警を呼んだと考えた」
と明らかにした。
そして韓国軍の合同参謀本部は、日本哨戒機が低空飛行して「広開土大王」を威嚇したと反論した。日本哨戒機は高さ150メートルで「広開土大王」から500メートルの距離まで接近した。
キム・ジンヒョン予備役海軍少将は「日本哨戒機の速力が速いため、下手をすると『広開土大王』と衝突しかねない高度と距離」とし「非常に危険な行動」と指摘した。
接近と言うが、国際法上で許される範囲内での接近である。
こんな感じで、逐一反論していく韓国と、それに応戦する日本政府と、それを生暖かく見守る諸外国。
そこに、北朝鮮、中国、アメリカ、ロシアの意図も絡んでくるのだから、もう三つ巴どころの騒ぎじゃない。
それにしても、動画の中で冷静に対処していた自衛官の方々は凄かった。色々な意図の狭間での仕事。職人である…。