【号外】拉致被害者田中さん、北朝鮮の平壌で妻子と生活
拉致被害者田中さん、平壌で妻子と生活か
2019/2/15 18:03©一般社団法人共同通信社
北朝鮮が日本との接触で、拉致被害者に認定している田中実さんが北朝鮮の平壌で結婚し妻子と暮らしていると伝えてきたことが15日、分かった。日本政府関係者が明かした。拉致の可能性を排除できない金田龍光さんにも妻子がいると伝達。
詳細は後ほど加筆するとして、まずは無事を祈りたい。
19:24加筆
田中実さんについて、過去のニュースを探ってみた。
北朝鮮一転、拉致被害者入国認める
2018/3/16 18:1412/7 ©一般社団法人共同通信社
政府認定の拉致被害者で神戸市に住んでいた田中実さんについて、北朝鮮が2014年、日本側との接触で「入国していた」と伝えていたことが16日、分かった。日本政府関係者が明らかにした。北朝鮮はそれまで未入国としていた。
(引用元 https://www.google.co.jp/amp/s/this.kiji.is/347307569550902369)
このニュースが報じられる4年前である2014年に、政府は既に田中さんの消息を掴んでいた。なぜ、この情報を、4年間も伏せていたのだろう。
田中さんについては、他にも多くの疑問がある。
失踪の経緯
田中さんは幼少期、両親の離婚が原因で、神戸市内の児童養護施設で育てられた。
同じ施設に、冒頭のニュースで名前が挙がっている金田竜光さんも居り、先に金田さんが、後から金田さんの紹介で田中さんが、あるラーメン店に勤め始めた。
だが、2人が勤めるラーメン店の元店主について、田中さんと金田さんを知る男性は、産経新聞の取材に対し、
「田中さんは元店主を家族のように慕っていた」
「(元店主は)田中さんらに仕事を任せて遊び回っていた。マージャンで負けて借金していたと聞いた。お金が必要だったのではないか」
と推察している。
(引用元 https://www.sankei.com/smp/west/news/140902/wst1409020007-s.html)
また、捜査当局の調べでは、田中さんが周囲に
「(元店主に)頼まれた手紙を北朝鮮に持っていけば大金が手に入る」
「北朝鮮へ中華料理を作りに行く」
などと語っていたことも判明している。
そして、事件は起こるのだ。
ふたりの失踪
最初は、田中さんだった。
昭和53年6月、元店主から海外旅行に誘われて、成田空港からオーストリア・ウィーンへ出国した田中さんが、消息を絶った。
翌54年、田中さんが差出人の手紙がオーストリアから投函され、金田さんに届く。
そして、それを見て東京に向かった金田さんが、そのまま行方が分からなくなる。
ふたりの失踪を受け、救う会兵庫(長瀬猛代表)は、国外移送目的略取罪で兵庫県警に、ラーメン店元店主が、ふたりの失踪に関与しているものとして、刑事告発。
だが、その元店主の男(73)が、2014年の春に死亡していたことが、同年9月に公表された。
また、2014年だ。北朝鮮が2日本側と接触し、田中さんが「入国していた」と伝えていた年。そして、それをすぐに報じなかった年。
この2014年に、なにかしらの取引があったことは明らかだ。
指示役の組織「洛東江」とは
元店主の指示役とされたのは、在日朝鮮人の非公然組織「洛東江」の元最高幹部の男(77)だった。彼も国外移送目的略取罪で、兵庫県警に刑事告発されている。
この「洛東江」は、日本国内で地下活動を展開している北朝鮮工作組織だ。
元店主は、過去に産経新聞の取材に、
「元最高幹部が一部始終を知っている。(彼に)話をさせるべきだ」
と話していた。
糖尿病を患い、青森に移住し、そのままひっそり病死ということなのだが、そのまま信じていいものか、疑問が残る。
とりあえず、生存が確認された事だけはよかった。だが、また、全てを明らかにされないまま、写真だけが送られてくるのだろうかとも思ってしまう。
金田さんも、無事だといいのだが…、