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アメリカが、北朝鮮の『非公表のミサイル基地』の存在を報告。私が見た北朝鮮は……

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 ミサイル基地って、そもそも公表するものだっけ?とか、

 でも、秘密にされてても怖いし…とか、

 北朝鮮だけじゃなくて、そちら様も…とか、

 色々考えながら、とりあえずグーグルアースをいじってみる……。

(それすら怖いが)

 

北朝鮮の「非公表ミサイル基地」を指摘、米シンクタンクが報告書

 アメリカのシンクタンクが21日、北朝鮮北西部の新五里(シノリ)に公表していないミサイル基地があり、中距離弾道ミサイルを運用する部隊の司令部になっているとする報告書を発表しました。

 アメリカのCSIS(戦略国際問題研究所)は21日、北朝鮮が北西部の新五里にミサイル基地を保有し、中距離弾道ミサイル「ノドン」を運用する部隊の司令部になっているとする報告書を発表しました。

 北朝鮮がこの基地の存在を公表したことはなく、報告書では、アメリカと北朝鮮との間の非核化交渉でも対象になっていないとみられると指摘した上で、「北朝鮮のミサイル基地は完全な非核化に向けた交渉において検証され、廃棄される必要がある」と求めています。

 CSISは去年11月、北朝鮮が公表していない推定20か所のミサイル開発施設のうち13か所の場所などを特定したと発表していて、新五里は、最も古いもののうちの1つだとしています。

(引用元 https://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3580067.htm

 何が本当で、何が嘘かもわからない国。

 基地がひとつふたつ隠されていたところで、正直、驚きもない。

 それこそが、事の異常性、重大さを物語っているのだろうか……。

 

明かりのない北朝鮮

 10年以上、昔のことになるのだが。

 在日韓国人の幼なじみが、韓国のソウル市内の大学に通っていたので、彼の下宿の空き部屋をホテルがわりに、短期間、滞在していたことがある。

 大学の友達を紹介してもらい、食事は彼らも一緒に、屋台や定食屋で済ませていたが、帰国する前日だけ、幼なじみと二人で、ソウル市内のとある高級ホテルに泊まり、最上階のレストランで食事をした。

 彼が窓側に席をとってくれたので、そこから夜景を見降ろしていたのだが。

 きらめく街の明かり。

 だが、ある所から、それが切り取られたように、黒く塗りつぶされている。

 私は、海だと思って、そう聞いた。

 彼は、川だと言った。

「あの向こうが、北朝鮮だよ」

 ……私がそれを海だと思ったのは、黒く切り取られた先に、明かりがないからだ。

 厳密に言えば、パラパラと小さな明かりはあったが、タンカーや漁船の明かりだと思った。まさか陸地の、建物の明かりだとは思わなかった。

 重ねるが、これは10年以上前、まだスマートフォンもないような時代の話で、今の北朝鮮は、もっと発展して、夜も明るいのかもしれない。

 だが、その時の私が見た北朝鮮は、闇に塗りつぶされたように、黒く、暗く沈んでいた。

「怖い?」

 私は無言で頷いた。

 何が潜んでいるかわからない、北朝鮮の暗さが怖かった。

 その北朝鮮との境目が、首都ソウルに、意外なほどに近いのも怖い。

 だが、一番怖かったのは、それを見降ろしながら談笑し、高級料理に舌鼓を打つ、周りの韓国人の客達だった。

 彼らが、どのような気持ちで、自国の夜景と、その向こうの暗さを見降ろしているのかはわからない。

 幼なじみの彼が、帰国前日の私に、なぜこれを見せようと思ったのかもわからない。

 ただ、

「早く日本に帰りたいな」

 彼が『帰る先』を、日本と定めていたのは嬉しかった。

 彼の友人には、韓国でのみ教育を受け、反日感情を強く抱く人達もいる。彼は友人達に、繰り返し日本との歴史を説かれていたし、私だって、皆が皆、歓迎してくれたわけじゃない。

 それを踏まえても、日本に帰りたいと言ってくれた彼に、

「待ってるよ。留年すんなよ」

 しか、言えなかったわけだが。

 

 あの暗さの中には、きっと、他にも多くの基地が、息を潜めている。

 そしてそれは、見つけた側のあちらの国も変わらないだろうし、日本だって、わかったもんじゃない。

 兵器は同時に手放さないと、世界からは無くならない。だが、そんな日は来るのだろうか。

 手放せないならいっそのこと、『インディペンデンス・デイ』ばりの、世界共通の敵でも来ちゃえば……って、

 いや、それも勘弁だが……。