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海外進出のブラタモリの神回と、全然ブラブラしてない撮影の舞台裏!

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 笑っていいとも!やってた頃は、海外旅行なんて、とてもできなかっただろう。

 いいとも終了後、すぐに奥さんに寄り添ったタモリさん。

 ローマが初めてなことに驚きもしたが、納得もした。

 

ブラタモリ、初の海外ロケ!

 NHK総合で放送中の「ブラタモリ」(毎週土曜夜7:30-8:15)で、番組初の海外ロケが行われたことがわかった。

 タモリがさまざまな街を“ブラブラ”歩きながら土地の歴史や人々の暮らしに迫る当番組。初の海外ロケとなる今回、日本人にも人気の観光地であるイタリア・ローマとフランス・パリを、タモリと林田理沙アナが散策するという。

 古代遺跡の痕跡が多く残るローマでは、“ブラブラ”しながら2000年前に行われた“驚異の街づくり”の秘密や、“水”から辿るローマの歴史に迫っていくことに。

 「コロッセオ」「フォロ・ロマーノ」「アッピア街道」などをローマの観光名所を巡り、さらに、“築2000年”の今も人が暮らす建築物の内部に特別潜入するなどタモリは人生初のローマを満喫する。

 また、海外編の第2弾としてフランス・パリも“ブラブラ”する。世界中から年間2360万人以上の観光客が集まるという人気観光地のパリが“花の都”と呼ばれる理由や、数多くの“美しい芸術”が町並みに残るパリの秘密を探りつつ、「ノートル大聖堂」があるシテ島では、謎のマークの上でぐるぐると回る外国人観光客とタモリの国際交流も行われるようだ。

 

放送予定日

NHK総合

イタリア・ローマの旅

 1月12日(土)、19日(土)

フランス・パリの旅

 2月9日(土)、16日(土)

 

ブラタモリ『神回』といえば…!

ブラタモリ #34 熊本城~熊本城は“やりすぎ城”?~」2016年3月19日放送

 震災で地震被害を受ける1ヶ月ほど前の熊本城を撮影した、貴重な回。

・現在立ち入り禁止となっている、本丸御殿、天守閣などが、地震被害を受ける前の姿が収録されている。

・倒壊したやぐら、崩落した石垣等、被災前の姿がわかる映像が、修復の手がかり、歴史的な資料となった。

 番組は、城作りの名人として知られる加藤清正が築いた熊本城の仕掛けなどに焦点を当てた内容。

 震災後、再放送を望む声が多く上がり、同年7月に再放送された。また見たいな…。

 

取材2ヶ月、編集1ヶ月、ロケハンで3万歩!

 ブラタモリは、1回分の撮影に3ヶ月を要するという。だが、番組の放送は週1回。では、どうするのか。

「番組制作は同時進行が基本。編集チーム、ロケチーム、次のロケに出るための台本を書くチーム。そして、その先の取材をしているチームが2班ぐらい。常に5~6班が並行して作業を進めています」

NHK 中村プロデューサー)

 これを前提に、各チーム、まず、取材に2ヶ月。

「取材の2カ月は、場所が決まってからの日数。

 その前に、重要な場所の許可をいただけるかどうかの下交渉が必要です。

 京都編で言えば、東山に行くなら『銀閣寺』は外せない。撮影が可能なのかどうかがポイントでしたね」

(中村プロデューサー)

 そして、入念な下調べ。

 タモリさんとの掛け合いがおもしろい案内人だが、

「知識が豊富な人が案内人に選ばれるわけではありません。タモリさんと盛り上がれるかどうかを基準に選ぶことが多いです」

「今回(京都・銀閣寺回)は歴史、建築、地形などいろいろな分野に分かれていたので、取材のときに30人ぐらいの専門家から話を聞きました。事実の裏付けが必要ですからね」

(良ディレクター)

 ここまでしても、まだ撮影は始まらない。タモリさんや案内人をブラブラさせるロケ地を決める『ロケハン(ロケーションハンティング)』がまた、地獄のような距離なのだ。

 収録中は訪れる場所により歩く距離が変わるが、ロケハンは、そうはいかない。1つでも多くネタを探すために、ひたすら歩く。1日の取材で3万歩を歩いたディレクターもいたとか。

「1つのネタが見つかると、番組で紹介するかは別にして、近所の家を訪ね回ったりしています」

 ここまでして、ようやく撮影に至れる。

タモリさんパートの撮影は基本的に1日。収録中はほとんどカメラを止めないので、実験企画で失敗してもそのまま使います」

(良ディレクター)

 街歩きの途中で、タモリさんが大好物の“高低差”を発見しで興奮する姿を見られるのは、この撮影スタイルの賜物だ。

 

 この、カメラを止めないスタイルが、熊本城修復の際に、多くの資料を提供できることに繋がった。

 地道な作業、確かな取材、資料の収集と保存。

 国営放送としての責務を全力で果たしているブラタモリは、ローマとパリで、何を撮ってくるのだろうか。