異常天候早期警戒情報とは? 発令されたら何をすればいいの? 情報を商機にできるのは…
高温に関する異常天候早期警戒情報 25日頃から
20日、気象庁は北海道から九州南部にかけて高温に関する異常天候早期警戒情報を発表しました。
25日頃からの約1週間は気温が平年よりかなり高く(7日間平均気温平年差が+1.2~2.3℃以上)なる確率が30%以上と見込まれています。
今週末は東京都心なども含めて、所々で最高気温が30度くらいまで上がる予想です。急な暑さで体調を崩さないようご注意下さい。
春の運動会シーズンですが、熱中症にならないよう、大人の方がお子さんの体調を気遣ってあげて下さい。
(引用元 https://tenki.jp/lite/forecaster/deskpart/2019/05/20/4659.html)
お父さんやお母さんは、運動会に出場する我が子のみならず、応援に駆けつけた、おじいちゃんや、おばあちゃんの体調も気遣わねばならない。
私のオススメは『保冷剤代わりにICE BOXを入れていく』『水筒に氷だけ入れて、ペットボトルのお茶をつぎ足しながら飲む』だが、
30度くらいまでと聞くと、
「40度の間違い? 30度くらいなら『異常天候』じゃないんじゃ…」
と思いがち。
異常天候早期警戒情報とは何だろう。気象庁は、こう解説する。
異常天候早期警戒情報とは
平年からの隔たりの大きな天候が続くと、社会にさまざまな影響があります。このような現象の発生の可能性について、できるだけ早い段階で発表する予測情報が「異常天候早期警戒情報」で、気温・降雪量を対象として発表します。
情報発表日の5日後から14日後までを対象として、7日間平均気温が「かなり高い」または「かなり低い」となる確率が30%以上と見込まれる場合、または7日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に情報を発表します。
また、前回、上記の情報を発表した場合には、早期の警戒事項がない(確率30%未満)見込みの場合でも、前回発表した対象期間の見通し等を記述した情報を発表します。
(引用元 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/soukei.html)
新語かと思いきや、2008年3月21日からスタートしていた用語だった。
普通の人は「帽子をかぶろう」とか「水分補給をしよう」と思うところだが、業種によっては、かなり重要な情報である。
情報を活用するのは…
小売店は、ペットボトル飲料や、アイスの売り上げが上がる。
飲食店は、氷が多めに必要になる。
衣料品店は、帽子や日傘が売れる。
電気店は、冷暖房機器や冷蔵庫が売れる。
屋外作業が多い建築業などや、イベント関連の業種なら、高温対策や日程調整も必要になるだろう。
ここまでは、他業種でも想像がつくのだが、もっと忙しくなるのは、農業や畜産業に携わる人達だ。
農作物の管理、水田の水管理。種まき・定植・収穫時期などの調整、農作物などの出荷の調整。ハウスなどの温度管理、冬なら果樹などの霜対策。
家畜なら、暑さや寒さへの対策が必要だし、そこに飼料の管理も加わる。
それを思うと、早期に警戒情報を出してくれるのは、準備の時間ができて助かる。早い人は、今日からもう動き出して、既に準備を終えているはずだ。
だが、この警戒情報は、気温についてだけ。
異常天候には、極端な雨や風がつきもので、その極端さは年々酷くなっているし、ぶっちゃけ『平年並』の程度も忘れそうになっている。
日本は既に亜熱帯、ゲリラ豪雨じゃなくてスコールなんじゃ……と毎年思うのだが、どうだろうか。