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消息不明のF35Aを狙う中国とロシア、飛行隊編制や追加購入はどうなる?

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 我が国には、残念ながら『過ぎた品』だったのではと思うような事案だ……。

 

飛行隊編成中の事故

 太平洋上で消息を絶った最新鋭ステルス戦闘機F35A。

 航空自衛隊三沢基地青森県)に所属する最新鋭ステルス戦闘機は、日本の防空を担う将来の主力としてアメリカから大量購入を決めた、最新の機体である。

 配備されたのは、昨年1月。今年3月26日に臨時飛行隊から第302飛行隊として新編されたばかりで、隊員約80人、F35Aを13機。配備。将来的には約20機体制を予定しているのだが、扱いきれていないのではという疑問を、今回の事故から抱いてしまう人も多いのではないか。

 だが、政府は昨年、旧型で能力向上が困難なF15戦闘機をF35に置き換え、100機以上を追加調達する方針を決定している。

 将来的には計147機体制となり、空自の戦闘機の半分を占める見通し。

 レーダーに探知されにくく、高度なセンサーを備えるステルス機に与える任務について、防衛省内で検討している最中だったが、F35Aの機影が、レーダーから消えた。

 この機体については、欧米各国が配備を進めているが、過去にF35Aが墜落した例がなく、今後の調達計画に影響する恐れがある。

 それでなくても空自では、2月に、築城基地(福岡県)所属のF2戦闘機が、山口県沖の日本海に墜落する事故が起きたばかり。岩屋毅防衛相は10日、記者団に

「引き続き救出に全力を尽くしたい。民間への被害は確認されていないが、地元に不安を与えてしまい深くおわび申し上げる」

と話したが……。

 

機体回収を狙う? 中国とロシア

「レーダーロスト(機影消失)とは…」

 防衛省幹部はショックを隠せない様子だが、ここで回収に乗り出そうとしているのが、中国とロシアだという懸念が、米軍事関係者から出ているようだ。

 兵器拡散の専門家のトム・ムーア氏はツイッター

「中国、ロシアにとってこれ以上価値があるものはない。もし彼らが先に手に入れれば一大事だ」

と懸念を示した。

 戦闘機は、日米の国家機密そのもの。行方不明では済まされない。中国やロシアの手に渡るくらいなら、イージス艦を出してでも、捜索なり牽制なりをした方が良いように思える。

 

パイロット脱出の形跡なし

 この事故、パイロットが緊急脱出した形跡がないのも心配だ。

 突発的なトラブルが発生し、脱出できないまま直後に墜落した可能性があり、自衛隊などはパイロットや機体の捜索を続けるとともに事故の状況や原因を調べている。

 空自によると、パイロットの40代の3等空佐が9日午後7時25分ごろ、訓練の中止を宣言し、その直後に同機との通信が途絶えた。異常を知らせる連絡はなかった。

 パイロットは、機体が制御不能となり回復が見込めない場合などに、座席ごと射出される緊急脱出を行う。通常、緊急脱出時にはパイロットが宣言し、脱出後に救難信号が自動的に発信されるが、墜落機で宣言はされず、救難信号も確認されていない。 

(引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190410-00000094-jij-soci

 現状、同機がレーダーから消えた現場海域の周辺で尾翼の一部が見つかったとだけ伝えられているが、機体の残りは、そしてパイロットは、どこに行ったのか。

 機体自体が機密事項の塊のため、ついそちらに気を取られてしまうが、何よりもまず人命であることは、変わりなく在りたい。

 搭乗していた3佐は、飛行約3200時間のベテランで、機種の配置転換後、F35Aの飛行時間は約60時間だった。

 空自は事故調査委員会を設置し、一緒に訓練していた3機のパイロットから話を聴くなど詳しい状況を調べているとのことだが、降雪の予報が出ているほどの低気圧も来ている。それでなくても海上、簡単な捜索ではないだろう。