ZOZO前澤、オークションに絵画を出品! 自社株の9割が担保……、宇宙旅行へは行けるのか?
経営が傾いた企業が、最初に売却するのが『美術品』というのが、なんともやるせない。
最後まで売却せずに手元に置かれても、それはそれでどうかと思うが、美術品が税金対策や、見栄の張り合いに使われるのは、なんだか物哀しい。
古くは貴族が、今は実業家や資産家が、芸術家を発掘し、出資し、育て、抱え……という流れはあったが、なんだかなあ……。
美術品を現金化?
2800億円超といわれる総資産のうち、何割を美術品が占めているのだろう。
新元号『令和』の影で開催されていた、あるオークションがある。
「英国の競売会社・サザビーズが、4月1日に香港で開催するオークションに、前澤友作社長が所有しているという美術品が複数出品されるという情報が、話題になっていました」
(引用元 https://snjpn.net/archives/107483 以下、斜体部分も同様)
世界最古の国際競売会社でもある、美術品オークションハウス『サザビーズ』のサイトに、前澤氏が所有しているとされる作品と同じものが、複数出品されていることが、先月の末頃から、ネットで話題になっていた。
作品の画像と、前澤氏所有の作品情報を突き合わせて一致したのは、
ジョージ・コンド
ルドルフ・スティンゲル
億円単位で取引される、このあたりの現代アート。
前澤氏は過去に、美術品の購入は投資目的ではないと語っていたが、そのインタビューから2ヶ月後の、2016年10月には、バスキアの作の『Infantry』を、今回出品したのと同じサザビーズで売却しているところを見ると、鑑賞目的の購入でもなさそうだ。
サザビーズで高額の落札が行われると、ニュースで流れ話題になるが、現状、聞こえてくるものはない。高値が付かなかったのだろうか……。
趣味のスーパーカーは?
スーパーカーの収集家としても有名だった前澤氏。だが、
「以前ならば、ポンッと新車を買っていたが、最近買ったと聞かない。プロジェクトに使う車も、前に買った車だし」
(前澤氏の知人という会社経営者)
このプロジェクトとは、前澤氏が発案した、子供向けの「スーパーカープロジェクト」のこと。
これについてZOZOの広報部に確認した記者は、
「個人の資産、活動に関することでございますので、会社としての回答はいたしかねます」
と返されたという。
美術品の次は、スーパーカーの売却だろうか。いや、その前にプライベートジェットか?
前澤氏の金欠疑惑を、さらに深めるのは、ZOZO株の保有状況だ。
自社株の約9割が…
「2月22日、関東財務局に提出された大量保有報告書で、前澤氏個人が所有する株式の87%が、国内外の金融機関に、担保として差し出されていたことが判明。資金繰りが怪しいのかと危ぶむ声も出始めています」
(証券会社関係者)
これはまずい。
「オーナー会社の場合、相続などを理由に株式が金融機関に差し入れられるのは珍しくありません。しかし、9割近くというケースは異常です」
(経済ジャーナリスト 山口義正氏)
そのZOZO株は、2018年7月には一時4875円をつけたが、2019年2月には1000円台。
「3月後半の株価を見ても、2000億円以上の担保価値があり、配当収入だけでも相当な額になるはずだが、まだ足りないというのは不自然」
(証券会社関係者)
「2019年3月期の業績予想は、連結売上高を1470億円から1180億円へと下方修正。純利益も280億円から178億円の見通し。4月の中期経営計画の見直しは避けられません」
(同前)
ユナイテッドアローズをはじめ、大手アパレルの「ZOZO離れ」が相次ぎ、アパレル各社は自社ECを強化する方向で、続々と撤退している。
自社ブランド「ZOZO」も立ち上げたが、
「目標としていた売り上げには未到達」
(ZOZO広報部)
やはり宇宙は遠いのか。乗組員が先に墜落するのだろうか。桜が散ったら、株主総会なのだが……。