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発表文「新元号『安久』に対応」→即削除→謝罪文 「仮置きのまま公開」で、結局『安久』なの?

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 これはないわ…

 世の中いろんなミスがあるし、人間も機械もミスするけどさ…

 一番やっちゃいけないやつだろう。どーすんだ?

 

「新元号『安久』に対応する検索エンジンのパッチリリースを発表」?

 全文検索ソフト「Apache Lucene」を使った検索エンジン導入支援などを手掛けるロンウイット(千代田区)は3月28日、「新元号『安久』に対応する検索エンジンのパッチリリースを発表」と題した発表文を一時的に公開し、ネットを騒がせてしまったとして「大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 この発表文は話題になり、「新元号を事前に知らされていた企業が漏えいしたのでは」との憶測まで出た。

 だが実際は、検索エンジンのパッチを作成する際「安久」と仮置きして動作確認を行っており、そのまま発表文にも掲載・公開してしまったのが真相で、「大変軽率な行いで、深く反省している」と謝罪した。

 もちろん「事前に新元号が知らされていたという事実はない」という。

 

削除された発表文の内容

「新元号『安久』に対応する検索エンジンのパッチリリースを発表します」

「和暦の元号は2019年5月1日に『平成』から新元号『安久』に代わります」

などと、新元号が「安久」と確定しているかのような書き方で、

「差し替え前の原稿を間違えて公開したのだろうか」

「事前に新元号を知らされていた会社が、間違えて新元号を漏らしたのか?」

などとネットで騒ぎになっていた。

 朝日新聞の報道によると、元号予想で話題になっている「安久」などについては政府関係者は「俗用の一種に当たるので、なるべく避ける」と語っているという。

(引用元 https://www.itmedia.co.jp/news/spv/1903/29/news079.html

 元号が先に漏れていたら、印刷業界やIT業界が大混乱する。『元号のインサイダー』みたいなものだ。現実にはないと思いたいが…。

 

株式会社ロンウイット 謝罪文全文

 今回やらかした、このロンウィットという企業。

 IT業界に身を置く誰もが、『どこかがやらかしそうだが、ウチの会社では絶対にやりたくない』類のミスをしてしまった。しかも、かなり初歩的で、かつ致命的なミスだ。

 営業マンは、今頃謝罪と契約更新のお願いに、駆けずり回っていることだろう。

 謝罪文は以下。

 

当社 Web サイトで公開した新元号に関する検索エンジンのパッチリリース発表の記事について

 

3月28日に当社 Web サイトで公開した、「新元号『安久』に対応する検索 エンジンのパッチリリースを発表」という記事につきまして、以下に経緯のご説明をさせていただきますとともに、世間をお騒がせし、関係者各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

 

当社の Web サイトで、「新元号『安久』に対応する検索エンジンのパッチリリースを発表」というリリースが一時的に公開され、ツイッターなどで大きく注目を集める事態となってしまいました。

 

リリース発表記事は、天皇の退位等に関する皇室典範特例法」により元号が「平成」から新元号「安久」に変わるため、検索エンジンにおける「安久」の対応パッチをリリースすると周知する内容でした。このため、元号が「安久」であることが確定しているかのように読み取れてしまいました。一部ネットでは、「事前に新元号が『安久』になることを知らされている企業(当社)が、情報漏えいしてしまったケースではないか」と疑う声まで広まりました。

 

しかし、事前に新元号が当社に知らされていたという事実はございません。社内で仮置きで「安久」としてパッチ作成と動作確認テストを行い、リリース発表記事にもそのままの新元号を掲載し、公開してしまいました。大変軽率な行いであったと、深く反省をしております。大変申し訳ございませんでした。

 

現在は、4月1日に予定されている新元号の発表を待ち、パッチを必要とされるお客様に当社製品を安心してお使いいただけるよう、準備を進めているところです。

 

(3月29日 追記)

当社は会社として技術者にオープンソース活動を行うことを推奨し、代表自らコミッターの役割を担うなど、社会貢献活動を通じて成長してまいりました。業務量が増大する中で昨今の人手不足もあり、代表者に慢心がございました。今一度当社の根幹であるオープンソース・コミュニティ活動を行う原点に立ち返り、社会の一員である自覚を持って IT インフラを支えられるように社会貢献してまいります。

 

このたびはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

平成31年3月28日

株式会社ロンウイット

代表取締役社長 関口宏

(引用元 https://www.rondhuit.com/2019new-imperial-era.html

 

 このてのトラブルは、今後増えると思われる。

 1日に新元号が発表されたら、S(昭和)、H(平成)に次ぐ頭文字が決まるわけで、そこから各業界の書式やプログラムの変更が行われるわけだが、誰もミスらないわけがない。

 それに伴い、株価だって上下する。どこを注視しておくか。色々な意味で、今から準備が必要だ。