JR山手線ダイヤ変更による終電前倒しと、今更聞けない働き方改革の話。
(画像はJR渋谷駅ハチ公口の張り紙。https://www.shibukei.com/headline/13836/より引用)
ふと思った。
「終電がみんな早まれば、お父さん達が、もっと早く帰ってくるんじゃないか?」
どっかが終電を早めても、他が動いてたら帰れちゃうからダメだ。
鉄道各社が『みんなを早くおうちに帰そう』『そして俺達もおうちに帰ろう』という、共通の目的をもって、同時にダイヤ変更をする。
電車がなくなるから、社員を早く返す。そういう会社が増えれば、世の中もうちょっと優しくならないか?
世の中、残業代で稼いでる人や、終電で出勤する人がいるのもわかる。わかるけど……、もうちょっと、なんとかならんもんかな……。
3月16日から終電前倒し
JR山手線・内回りのダイヤ改正に伴い3月16日から、品川駅までの最終電車の発車時刻が27分早まり、渋谷駅では品川行きの終電時刻が現行の1時7分から0時40分に前倒しとなる。
現在、駅構内の貼り紙などで利用者に変更を知らせている。
JR東日本によると、終電時刻の前倒しは、駅改良工事が進む品川駅の車両留置線廃止に伴うもので、品川行き最終列車(品川駅着1時19分)の大崎~品川間の運転を取りやめ、大崎行きに変更する。渋谷駅発車の最終列車は、0時40分の品川行き最終電車以降、0時54分、1時7分の列車がいずれも大崎止まりとなる。
(引用元 https://www.shibukei.com/headline/13836/)
山手線 品川行き・内回りの終電時間変更内容
代々木駅=1時2分→0時35分
原宿駅=1時4分→0時37分
渋谷駅=1時7分→0時40分
恵比寿駅=1時9分→0時42分
今回の変更は、品川駅の工事のためという名目ではあるが、もう、このままでもいいじゃないかという気がする。
『働き方改革』という言葉を聞いてから久しいが、言葉ばかりで何の変化も感じていない人も、多いのではないか。
そもそも働き方改革ってなんだっけ? 言葉が一人歩きしすぎていて、もう、なんだったかもわからない。
働き方改革とは
わかりやすく言えば、これは
「長時間労働を減らすことと同時に労働生産性や仕事への満足度も上げる」こと。
政府は「働き方改革実現会議」で議論し、実現に向けて進んでいる……と、思うのだが、具体的には、何が変わっているのか。
それを理解する為にはまず、今の社会や企業が頭を悩ませている根本的な原因を明確にしなければならない。
・長時間労働の慢性化
・人口減少による労働人口の不足
・労働生産性の低迷
多くの問題が、これらのいずれか、あるいは全てに起因すれので、これをなんとかしましょうよ、というのが、働き方改革の本質である。
後ろ倒しの改革
『ブラック企業』なんて言葉も手伝って、長時間労働の是正については、多くの人が実感し、また、多くの企業が対策を始めている。
残業時間の上限規制への対策としては、
・人員の再配置
・雇用の拡大
基本的にはこの2点が必要だが、当然企業が即応できるものではなく、ここに労働人口の減少が乗っかってくるので、人材確保にも頭を抱える企業が大半だ。
これについては昨秋の臨時国会で審議予定だったが、衆院選の影響もあり後ろ倒れになっている。誰の責任だろう。
残業時間対策は、大企業は2019年の4月、中小企業は2020年4月までには施行することを求められているので、民間に変化を急がせるなら、そちらもさっさと審議してくださいよ、という話である。
斯くなる上は、もう、強制的に国民を休ませちゃえよと、私は思ってしまったわけだが。
その為には、もう終電みんな早めちゃえよと思ってしまったわけだが。
実現すれば、当然大混乱するわけで、困る人もたくさんいるわけで。
国民全員が休みの日、なんてのを夢見る私がおかしいのかなあ…と思ったりしているのだが、そんな日は一生こないのだろうか。生きている間に一日だけでいいから、体験してみたいのだが…。