ビジネスニュース斬り

ビジネス、ニュース、芸能、仮想通貨でも何でも取材や第三者目線での見解など、独自の路線で記事を執筆します。

【前編】発達障害の子のママに聞く『学校が保護者に生徒の障害疑いを伝えられない』現実。

f:id:kido1205:20181226172342j:image

 言っても言わなくてもモメると、スクールカウンセラーでさえ頭を悩ませる。

 これは難しい。

 

発達障害を保護者に伝えられない現実

 福島県内全ての小中高校の通常学級に通う約18万人のうち、障害者差別解消法が定める「合理的配慮」の対象となる、発達障害児らが9299人いることが、県教育庁の調査で分かった。

 このうち約7割は、学級での様子から「発達障害の疑いがある」と学校で判断しながら、そのことを保護者や本人に伝えていなかった。

 同庁は「わが子に障害があると言われれば反発する保護者もいて、話がこじれる場合がある」とし、保護者への伝え方などをまとめたハンドブックを各校に配布する考えだ。

(引用元 https://www.yomiuri.co.jp/national/20181224-OYT1T50015.html

 このハンドブックを誰が作るのか、まずはそこから。

 そして、このハンドブックを使って、誰が伝えるのか。次はそこ。

 そして、

 『どうやって保護者に受け入れさせるのか』

 これが、一番の難関なわけで。

 『「発達障害の疑いがある」と学校で判断しながら、そのことを保護者や本人に伝えていなかった。』とあるが、そんなに簡単なことじゃないだろう。それができていたら、今、こんなに問題になっていない。

 ここからは、この読売新聞の記事をベースに、発達障害の子を育てる関東在住の女性に、2回に渡ってツッコミを入れてもらってみる。

(以下、赤字が女性の言葉)

 

学校の現実

 発達障害は主に、対人関係が苦手な自閉症スペクトラム障害、読み書きや計算ができない学習障害(LD)、衝動的に行動してしまう注意欠如・多動性障害(ADHD)がある。

 このほか、視覚や聴覚の障害、知的障害、これらが複合する障害なども、教育上のつまずきの原因とみなし、調査の対象としている。

→ほとんどの場合が、複数の障害の併発。うちの子は、LD、ADHDアスペルガー、運動障害、感覚過敏のフルコースです。

 

 同庁は5~7月、発達障害児らに対する配慮の取り組み状況を聞いた。

 対象は全ての公立・私立の小学校から高校まで765校(18万5671人)。特別支援学校、各校にある特別支援学級は除いている。

→普通級でのトラブルを避ける為、小学校入学前の就学時健診でわかった時点で特別支援学級を希望するケースもあるけど、空きがなかったり、指導者が足りなかったりで、普通級に通う場合も。

 その場合は普通級と並行して、特性に合わせた教育を受けられる『特別支援教育』や『通級指導教室』に通う場合もあるけど、その為の面談が半年待ち等、順番待ちが大変。

 疑いを言われたら、すぐに予約を入れるのがいいとは思いますが、親が子供の障害を受け入れてないと出足が遅れて、二次障害(うつ病など)に繋がったりするので、難しいです。

 

 その結果、学校が合理的配慮を行っている児童生徒は、小中で5・9%の8117人、高校は2・3%の1182人いた。

 このうち、障害のことについて保護者や本人との話し合いが事前にあったのは、小中で2644人、高校では215人。

発達障害の特性が目立つのは、集団の中。家庭の中では、落ち着いて過ごせていて、わからない場合も多いような気がします。

 定型発達児(発達障害ではない子)の兄弟姉妹がいれば、保護者が発達の違いにきづけますが、そうでなければ「家では普通です」と、呼び出し自体に応じない保護者も多いと聞きます。

 家庭内で困っていなければ、仕事を休んでまで行くことはないと判断してしまう家庭もあるでしょう。

 

 残りの6440人は合理的配慮の対象となっていたが、保護者や本人の了解はなかった。

→前述のような理由で、無理に保護者に話してこじれるよりも、必要な配慮はしてあげて、とにかく学校に通えるようにする事を優先して、保護者の理解や教育は後回し、という場合が、多々ある気がします。うちの子に暴力を奮った子も、そういう家庭の子でした。

(明朝の後編に続く)