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松居一代、仮想通貨MINDOL(ミンドル)で4億円トラブル…って、どっちもどっち?

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 自ら売り込んで来たなら尚更、広告塔にするのはハイリスクだと思うのだが。

 いくら投資で儲けていたとはいえ、名前を見ただけで、地雷だと避けると思うのだが…。

 

今度の相手はMINDOL(ミンドル)

 松居一代が、仮想通貨『MINDOL(ミンドル)』を運営するMINDOL HOLDINGS LIMITED(以下、MINDOL社)とトラブルを起こした。

 このMINDOL社は、今年2月に設立したばかりの会社で、このミンドルを将来的には、ゲームの中でも利用できる仮想通貨にしたいとして、日本のアニメやハリウッド映画にも出資している。

 そこに、人気ブロガーでもある松居一代からの売り込みがあったようだが、事情を語るこのMINDOL社の幹部が、失礼ながら、どうにも幼い。

 あらゆる場面で不用意だったのではと、インタビューを聞きながら感じてしまったのだが、そんな青年実業家よりも、松居の方が何枚も上手で、老獪だった…ということだろうか。

 

トラブルの経緯

今年2月

・MINDOL HOLDINGS LIMITED設立

4月

・MINDOL社幹部、松居と初対面。

「『私がやったら間違いなく大成功するわよ』と言っていただけましたし、お会いした時もまともな印象を受けました」(同幹部)

・5月のパーティーへの出席を約束。

5月

・パーティー当日、芸能人や資産家など250人が集まる中、松居は姿を見せず。

6月6日

・ドタキャンを謝罪し、ブログに

「実はあたし…仮想通貨に参入したんです。MINDOLさんに賭けてみますね」

と投稿。

・その後、松居が自腹で3000万円分のミンドルを購入。

9月

・MINDOL社、香港の仮想通貨取引所へ上場。

・仮想通貨ミンドルが、上場により5~6倍に上昇し、松居の持つ3000万円分のミンドルの価値も跳ね上がる。

10月1日

・松居、ブログに

「これは、奇跡です。本当に仮想通貨が化けちゃっているんですょー」

と投稿。

MINDOL社の上場記念の、ニューヨークでのパーティーに、松居は複数のユーチューバーを連れての参加を約束。宣伝費として、MINDOL社から『4億円分の仮想通貨』が、松居に支払われる。

 

ニューヨークの上場パーティー当日

 上場パーティー当日、MINDOL社には、松居からこのような連絡があったという。

「ドレスがない」

「迎えに来るリムジンの色が違う」

 だから、パーティーには出られないと、松居一代は出席を断ったという。

「非常に腹立だしいですね。MINDOLの仮想通貨を返して欲しい」

 幹部は、宣伝費として支払ったミンドルの返還を求め、その旨の内容証明を送った。

 だが、相手は百戦錬磨の大妖怪である。

 

届いていない?内容証明

めざましテレビ』が内容証明について尋ねると、

「ははは!内容証明郵便なんて来てません!」

来ていないんですか?

「ハイ、来ておりません。だから私はどんな時も、いつも胸を張って、人様に後ろ指を指されるような生き方はしておりません」

とだけ答え、タクシーへ。

 MINDOL社は法的措置を検討中のようだが、この女傑を前に、勝ち筋は見えているのだろうか。

 

 松居一代の話し方を見ていると、明らかに演技だし、明らかに本心ではないし、明らかに用意してきた言葉を並べている。

 にもかかわらず、また、新たに騙された?人が出た。しかも、個人でなく組織。仮想とはいえ通貨を扱う、絶対に騙されてはいけない企業だ。

 設立されて日が浅く、審査の厳しい日本を避けて、海外で上場したような企業が、泥沼をいくつも泳ぎ切った松居を相手にどこまで戦えるか、観戦する投資家達はどう動くか、目が離せない。