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復帰ライブで過去を語らないASKA、再犯の可能性は? 薬物事件の量刑とは?

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事件後初の全国ツアー

 歌手のASKA(60)が5日、東京国際フォーラムで、全国ツアーの初日を迎えた。

 2014年5月に覚せい剤取締法違反で逮捕されて以降、初のライブで、客席からの

「おかえりー」の声に、

「その通りだってば!!」とうれしそうに呼応。

 ソロ曲だけでなく、「SAY YES」など「CHAGE and ASKA」の曲もファン5000人に届けた。

 完全復活への道を歩むかのように、大きな歩幅でオーケストラ63人が待ち構えるステージの中央へと向かった。

 13年3月のソロ公演以来となるコンサート。オープニングでチャゲアスの「熱風」を歌い上げると、深々とお辞儀をしてファンに感謝の気持ちを伝えた。

 トークコーナーでは

「お待たせ~!!どんだけ~!!まぼろし~!!」とまさかの第一声。

 指の動きまでつけて、IKKO(56)のモノマネを披露した。

「楽屋でもウケたので、コレしかないなと。マスメディアの方、ここは取り上げないで」

とおどけた。

 事件後は福岡のテレビで歌ったり、ミュージックビデオ撮影を一般公開したことはあったが、ライブ開催は初で、

「5年ぶりになるのかな、ステージに立つのは」

としみじみ。クラシックスタイルのツアーで9都市11公演をこなす予定で、

「同じ空間を最高のものにして、同じ出口へタッチできるよう、お付き合いください」

と愚行により1度は裏切ってしまったファンに呼びかけた。

 還暦を迎えても持ち前の歌唱力は健在で、ソロの代表曲「はじまりはいつも雨」などを熱唱した。チャゲアスのヒットナンバーを歌った後には、

デュオ活動の再開には

「時間がたてば…でも、今は触れないで」

と胸中を吐露。

今年配信リリースした新曲も織り交ぜた17曲の歌声で、“再出発”を飾った。

(引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00000002-dal-ent

 と、いうことだが、ここはIKKOの威を借りず、というか、ウケも狙わずに、自分自身の言葉で謝罪するべきでは?と思ってしまった。

 

公演中、過去には触れず…。

 覚せい剤にディープにハマった人が、華々しく復帰する姿を、公共の電波に乗せる事。

 これで本人が『許された』と思ってしまったのなら、それは違う。 

 そして、このくらいでは許されない、罪を犯したからこそできる、貢献の仕方を考えなければ、と思っている人なら、勇気をもって、ここで過去に触れ、ファン達に謝罪と感謝を述べるのでは、と思う。

「いい気持ちはしないけど、それでも彼の歌が好きだから」

 そう言いながら集まってくれた人、彼の社会復帰を後押しし、味方をしてくれる人達に、まず謝罪と感謝とこれからを語れないなら、他の誰にも、語る事はできないのではないか。

 私は正直、思ってしまった。

「あ、こいつ、またやるな」

と。

 

覚せい剤の量刑とは

 自宅で覚醒剤を所持したなどとして、覚せい剤取締法違反罪などに問われた。

懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

(引用元 産経ニュース 2014.12.9 16:43)

尿検査によって覚醒剤を使用していることが発覚。

捜索差押許可状にもとづき家宅捜索によって覚醒剤の所持でも検挙された。

量刑 懲役2年

判例検索システム)

 これらの判例を見ると、所持と使用だけでは、懲役刑に執行猶予がつき、すぐさま刑務所にいくことはない様子。

「自己の使用目的で所持していた覚醒剤の量が多くなく初犯であれば、懲役1年6か月・執行猶予3年となるのが通例です。

所持量が少なかったなどの情状があるときは、数か月ほど刑期が少なくなる可能性があります。」

(引用元 https://弁護士刑事事件.com/kakuseizai_tyoueki/)

 では、どのくらいやれば、ASKAが食らった『懲役3年 執行猶予4年』になるのだろうか。

営利目的で覚せい剤を約138g所持していた事件

量刑 懲役4年6月、罰金150万円

(引用元 量刑調査報告システム)

覚醒剤や麻薬を密輸したとして、覚せい剤取締法違反や麻薬取締法違反などの罪に問われ、懲役5年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。

判決によると昨年2月、覚醒剤や麻薬、危険ドラッグ計約139グラムを台湾の空港から羽田空港に密輸したほか、東京都多摩市の自宅で覚醒剤などを所持した。

(引用元 サンスポ(2018.1.11 17:57)

これが「懲役5年」の重さ。

 では、ASKAは?

 

ASKAの量刑

 覚せい剤取締法違反などの罪に問われたASKA被告(本名・宮崎重明)の判決が12日、東京地裁であり、植村幹男裁判官は、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡しました。

(引用元 ASKA被告に有罪=覚せい剤取締法違反-東京地裁 時事ドットコム

 ASKAの場合は、売るための所持ではない。だが、それでも懲役が3年となったのは、

起訴状によると、被告は5月上旬から同月17日、東京都や北海道で覚せい剤などを使用したほか、都内の自宅で同日、合成麻薬約26グラムなどを所持

(引用元 ASKA被告に有罪=覚せい剤取締法違反-東京地裁 時事ドットコム

 所持していた量が多かった事と、

ASKA被告と女は今年4月、都内で覚せい剤を一緒に使用した疑いが持たれていて、女は「被告から勧められて一緒にやった」などと話しているもようです。

(引用元 知人の40代女書類送検へ=ASKA被告と覚せい剤使用容疑-警視庁 時事ドットコム

ASKA被告には客室乗務員の女性ら複数の愛人がいたといい、ほかにも薬物に絡んだ女性の存在が明かされる可能性を指摘されていました。

(引用元 ASKA被告初公判で第3、第4の愛人発覚も…求刑は2年~2年半か スポニチ

 売ってはいないが、人に勧めた事を考慮したと思われる。

 こういう話をすると、

「過去を蒸し返して、更生の足を引っ張るのは…」

 と言う人が出てくるが、私は、過去の罪は蒸し返していいし、許されなくていいと思う。

 許される為に何かをするのではなく、罪を犯したからこそ言える事、できる事をし、罪を犯した経緯を広く伝えて、同じ道を歩む人を減らして初めて、社会復帰(みたいなもの)が成るのではないかと思う。

 そしてそれは、自分の言葉で語らず、人の真似をしてウケを狙っている人には難しいと思うのだが、どうだろうか。


 この記事の写真を、花にしたのには、理由がある。 

 薬物に依存した経験のある人は、注射針、腕、血管、白い粉など、ソレを連想できるものを目にしただけで「欲しくなって」苦しむからだ。

 つまりそのくらい、やめることが難しいものなのだ。