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退職者が決める「辞めたけど、良い会社だった」ランキング、1位は?

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就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」が、退職者を対象に、勤めていた企業に対する評価を調査した。

2007年7月~18年8月にかけて、退職者からの口コミ投稿がVorkersに30件以上ある124社を対象に実施。計1万2835件の口コミを分析。

以下は、そのランキングと、退職・評価理由である。

 

辞めたけど、いい会社だったランキング

1位 Google日本法人

・充実したオフィス環境や福利厚生が良かった。

・魅力的な環境をあえて離れることで、成長したかった。

・全く不満はないが、新しいチャレンジが見つかったから。

・挑戦することをいつの間にか忘れていたから。良くも悪くも居心地がいいので……。

・あまりにも恵まれすぎており、ハングリーさが失われるから。

・起業するから退職するが、個人的にはそれ以外に辞める理由が見つからない。

 

2位 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)

・今後のキャリアパスとして経験が積めると考えたから。

 

3位 マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社

・幅広い業界、分野の経験を短期間で積むことができるから。

 

4位 ゴールドマン・サックス証券

・一番効率良く知識を蓄えられ、金融業界で最前線に立つことができるから。

 

以下、30位までは社名にて。

 

5位 株式会社リクルートホールディングス

6位 株式会社ボストンコンサルティンググループ

7位 三菱商事株式会社

8位 三井物産株式会社

9位 アステラス製薬株式会社

10位 株式会社キーエンス

11位 旭化成株式会社

12位 住友商事株式会社

13位 スターバックスコーヒージャパン株式会社

14位 千代田化工建設株式会社

15位 株式会社コスモスイニシア

16位 伊藤忠商事株式会社

17位 トヨタ自動車株式会社

18位 株式会社野村総合研究所

19位 JPモルガン証券株式会社

20位 アサヒビール株式会社

21位 プルデンシャル生命保険株式会社

22位 モトローラ・ソリューションズ株式会社

23位 インテル株式会社

24位 株式会社電通

25位 野村證券株式会社

26位 GEジャパン株式会社

27位 味の素株式会社

28位 エミレーツ株式会社

29位 株式会社博報堂

20位 東京海上日動火災保険株式会社

 

辞める理由は人それぞれだが、今回のデータを集計したVorkersは、

「辞めた会社を高く評価している人は、自身のキャリアに対する自律意識が高く、成長のために会社を活用しようとする姿勢を持っていた人が多い」

と分析している。

事実、自身のスキルアップやキャリアアップの為に退職したり、これらの企業で培った人脈や信頼を伴って独立・起業する人も多い。

 

ただ、ランキングで名前が挙がった企業が、いずれ劣らぬ優良企業であるのも否めない。

業績の良い企業が働きやすいのか、働きやすい企業が業績が良いのかは『ニワトリと卵』と同じで、その好循環に至るまでが問題である。

また、逆のループ、働きにくく業績も悪い企業の方が、むしろ多いように思え、結局は資本かと、そこに帰結してしまうのが、なんともやるせない。

 

また、辞めたからこそ、良い面に気づける、というのも大きいだろう。

勤めている間は、不平不満が多くても、退職あるいは転職、独立や企業をした結果が芳しくなければ、今よりマシだと懐かしんで、悪い事を忘れてしまうのも、往々にしてある。

このランキングを、就職活動の参考にするのも良いが、心に留めておきたいのは、

「辞めたけど、良い会社だった」が、「結局は辞めた会社達」であるという事実。

このランキングを形成した人達は、もう、この中では働いていない。つまりは、そういうことである。