『渋谷スクランブル交差点×ベッド=書類送検』のユーチューバーは誰?
『面白い動画でバズりたい』という欲は、一度バズった経験がある人ほど、強くなるのかもしれない。
だが、それで常軌を逸するには、少々大人すぎやしないか?と、思ってしまった…。
交差点にベッドで書類送検
東京・渋谷駅前のスクランブル交差点にベッドを運び込んで寝そべる動画が動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された問題で、警視庁渋谷署は13日、都内の会社役員でユーチューバーの男(27)ら男女7人を道交法違反(道路での禁止行為)容疑で東京地検に書類送検した。
渋谷署幹部によると、7人は3月27日夕、男性が寝そべるベッドをスクランブル交差点の真ん中付近に運び入れ、歩行者の通行を妨害した疑い。信号が赤に切り替わる前に戻ろうとしたが、転倒して布団が路上に散乱するなどした。調べに対し、会社役員の男は「面白い動画を撮りたかった」と容疑を認めている。
(引用元 https://www.yomiuri.co.jp/national/20190513-OYT1T50091/)
『渋谷駅前のスクランブル交差点にベッドを運び込んで寝そべる動画』が面白いと思って撮影してしまう男が、『都内の会社役員』とは…。
どんな会社で、どんな事業をしているのか、気になるところである。
特定したという情報はあるが、確証がないのでここには書かない……が、被害者はすぐに実名報道されるのに、職業がユーチューバーだと、実名は伏せられるらしい。
便利だなユーチューバー。でもそれ職業?
問題の動画
そんなわけで、人生だの社名だの、社員(いれば)の生活だのを賭けてまで撮られた動画は、3月28日に「スクランブル交差点にガチベッドで寝てみた」というタイトルで公開された。
渋谷スクランブル交差点にベッド 男ら7人書類送検(19/05/13) - YouTube
「面白いと思って」撮られたようだが……面白いか……?
ジョー氏が寝ているベッドを、青信号の間に4人で持ち上げ、スクランブル交差点の中央に設置。
周囲に人だかりができ、スマフォを向けて撮影する人が出るが、信号が赤に切り替わるタイミングで撤収。だが、ベッドを持ち上げる一人がバランスを崩し、ジョー氏が転げ落ち……。
面白いか?
投稿したのは…
この動画を投稿した、ユーチューバー『ジョーブログ』のジョー氏は、チャンネルの登録者数は130万を超える、人気配信者だ。
事件後の4月22日、ジョー氏は謝罪動画を投稿し、前出の動画の件で、警察に出頭したことを報告した。
「心配かけて申し訳ありませんでした」
と言いながら、
「それでも尖ってぶっ飛んだことをまだまだやっていきたい」
「物議を醸すような動画は今後も上げていくと思う」
とコメントしていたが、スクランブル交差点での動画がぶっ飛んでいたかと聞かれると、疑問が残る。
ネタ切れからの奇行か?
ジョーブログを見ていただき人なら、彼の動画の質の低下、人気の降下を感じていたのではなかろうか。
「チャレンジすること”をテーマにさまざまな動画を配信している」
と自らの活動を紹介する彼は、これまで、
・米大陸横断
・南米縦断
・アマゾンイカダ下り
・スラム街潜入
・麻薬密売組織潜入
・右翼街宣車に突撃
など、悪ふざけの動画を挟みながらも、世界のディープな映像を公開していた。
国内でも、2017年5月には、AbemaTV1周年の企画『亀田興毅に勝ったら1000万円』オーディションで、3000人の応募者の中から挑戦者として選ばれ対決。3回TKO負けではあったが、亀田の手加減を差し引いても十分な奮闘を見せ、その後、亀田の指導によりプロテストにも合格。
2018年元日にデビュー戦を果たし、判定勝ち後に引退という、ネタとしてはこれもまた十分な活躍を見せていた。
それが、渋谷にベッドで書類送検。
27歳の尖り方としては、なんだかもの哀しい。
年齢的に、体力的に、何か、限界じみたものを感じる。
これが京都大学の学生だったり、10代のウェイ系少年だったりしたら、若気の至りな黒歴史で済むかもしれないが、27歳でこれは痛い。イタイ。激痛だ。
それもネタにして、ネットには返り咲けても、社会には返り咲けないだろう。
どうなる27歳……。