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体操の内村航平、37位で予選落ち…。五輪出場の可能性は?

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 元々、不安な中での出場ではあった。

 昨日のインタビューでは、このように答えている。

 

「難易度を下げて肩に負担がかからないように。まあ、肩だけでなく首から下は全部痛いようなもん。肩以外に痛みが出なかったことの方が今は前向きに思えている。ミスなく集中して、代表に入ることが第一優先」

 

「今まで自分が経験したことを頼る。不確かな自信を持ってやることも今は大事。これまで人ができてない経験も、自分しか持っていない自信もある。それをいま活用しないといけないと思う」

(引用元 https://www.google.co.jp/amp/s/hochi.news/amp/articles/20190425-OHT1T50087.html

 だが、結果はあん馬と平行棒での落下だった。

 そして……。

 

全日本選手権にて

 男子予選が行われ、12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪で個人総合2連覇の内村航平(30)=リンガーハット=が、80・232点の37位でまさかの予選落ちに終わり、世界選手権代表入りが絶望的になった。

 両肩に不安を抱えていた内村は精彩を欠き、平行棒で左肩の状態を悪化させた。最後の鉄棒まで演技したが、決勝進出ラインの30位には届かなかった。

 演技後は、

「練習通り。練習でできなかったことは試合でできない」と振り返った。今年の世界選手権代表入りが極めて難しくなったのは当然としても、「東京五輪は夢物語。このままじゃ無理。なんとかしたいけど、何をしたらいいのか分からない」と2020年について厳しい言葉を並べた。

 今季の代表戦線に限っても

「かなりゼロに近い。ゼロじゃないけど、10もない。1年間が終わったなという感覚でいる。諦めたくはないけど」と口にした。

「練習から気持ちを高めてもできない。意味が分からない感覚になっている。そこが改善できれば東京五輪は見えるかもしれないが、まあ厳しいでしょうね」とも話した内村。

「(今大会は)今後には繋がらない。何にも繋がらない。終わったなって感じです」と現状を見つめた。

(引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00000112-dal-spo 以下、斜体部分も同様)

 

痛みを押しての演技

 内村は最初の種目の床でラインオーバーすると、続くあん馬では移動技で落下し12・500点に終わった。前半の3種目が終わった時点で2班の中で30位と、予選通過ラインの30位以内すら危ぶまれる状況だった。

 4種目目の跳馬では、足がマット下まで出てしまうラインオーバー。5種目目の平行棒では離れ技から腕でバーを受け止めた際に痛めていた左肩を悪化させ、落下。苦悶の表情を浮かべた。最後の鉄棒にも出場。コバチ、カッシーナ、コールマンと離れ技を決めたが、最後の着地を決められなかった。

 1、2月の中国との合同合宿後から左肩痛を発症。その後、右肩にも痛みが出たという。

「最低限の準備はしてきたが、ギリギリの状態」

「まあ首から下は全部痛いようなものなので。自分の演技ができれば結果はついてくるはず」と話していたが、状態は想定よりも深刻だった。

 世界選手権(10月・ドイツ、シュツットガルト)も絶望的となった。今大会の予選、決勝、5月のNHK杯までの成績で個人総合枠3人が決定。NHK杯に進めない内村は個人総合での代表入りは消えた。

 残る2人は6月の全日本種目別までの団体貢献度で決定する。内村は昨年の世界選手権鉄棒の銀メダルで、種目別出場は決めているが、08年北京五輪から11大会続けてきた世界大会出場は、極めて厳しい状況となった。

 

 日本人なら、しかも五輪出場を狙える立場なら、東京オリンピックは、他国での開催よりもずっと、出場したい大会だと思う。

 内村選手も、東京五輪時に自分が何歳かを数え、鍛え、調整してきたはずだ。

 それでも、彼ほどの人でも、怪我もミスもする。インタビューから動揺の大きさが見て取れたが、どうかテレビで繰り返し流さずに、そっと回復を持って欲しい。

 五輪出場が、彼のいう通り夢物語になったとしても、彼の功績は消えない体を第一にして欲しい。