【今後のスケジュール】新元号『令和』発表から天皇陛下のご退位、新天皇のご即位と、その後。
『令和』が発表されて終わりではない。
というか、印刷、ハンコ、IT業界的には始まりなのだが、とにかく改元イベントは、まだまだ続く。
生涯に何度立ち会えるかわからないようなイベントで、わけがわからなくなりそうなので、全体の流れを、一度、整理しておく。
新元号発表まで
①首相が若干名の識者に、各2〜5の候補の提出を要請。
・考案者は名称の意味や典拠などの説明を添付して提出。
・考案者は国文学、漢文学、日本史学、東洋史学などの学者とみられ、候補名は古谷一之官房副長官補の部屋にある金庫の中で厳重に管理。
②官房長官が数個の原案を選定。
・決定前に考案者が死亡した場合や、企業・団体の名称に含まれている場合は使用できなくなるため、内閣官房で日々、候補の精査を行っていた。
・2019年度予算案成立後に、4月1日当日のスケジュールが固まった。
4月1日 新元号発表当日
②衆参両院の正副議長からの意見聴取
・憲政史上初の事前公表だった。
・安倍政権は1989年の前回改元時の選定・公表プロセスを原則踏襲するが、時代の流れに合わせて一部は修正するとしており、事実、新元号を発表する記者会見は、Instagram・Facebook・Twitter・YouTubeでライブ配信された。
④新元号を『令和』と制定したことを、EUと国連に正式に報告した。← 今ここ
4月30日 今上天皇のご退位
①退位礼正殿の儀(たいいれいせいでんのぎ)
・退位を国民に知らせる儀式。三権の長や国民を代表する人々が参列。
5月1日 新天皇のご即位
①剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)
②即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)
・三権の長ら国民を代表する人々と会い、新天皇が初めて声明を発表する。
10月22日 宣言とお披露目
①即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)
・各国の元首ら代表者の前で、新天皇が即位を公に宣言する。
②祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)
・パレードで都内をまわり、広く国民に即位を披露。祝福を受ける。
③10月22日以降 饗宴の儀(きょうえんのぎ)
・国内外の要人を招いた宴会。皇居内の豊明殿で開かれる。
④10月23日 首相夫妻主催晩餐会
・招いた外国元首・祝賀使節らの来日に謝意を表わす晩餐会。
11月14日~15日 大嘗祭
新天皇の即位後最初の「新嘗祭」で、天皇一代に一度だけの儀式。
①大饗の儀(だいきょうのぎ)
大嘗祭後、天皇が参列者に白酒、黒酒及び酒肴を賜り、ともに召し上がる饗宴。
②親謁の儀(しんえつのぎ)
皇位承継に関するすべての祭儀が無事に終了したことを伊勢神宮に奉告する。
(参考元 https://www.news-postseven.com/archives/20180503_669295.html/2)
新元号発表で祭りになっている本日だが、皇位継承あっての改元。本番はまだまだ先、というよりも、本番が何回もある印象だ。
新元号について個人的に良かったと思うのは、
・梅の花の歌に関わるものだったこと。これが桜だと、右だの左だので、話が変わってくる。
・中国由来ではなく、国書、しかも詠み手の身分に関わらず歌が集められた、万葉集に典拠したのが、素晴らしく美しい。
・予想に上がっていなかったもので、良い意味で裏切られたこと。
懇談会に集められた林真理子さんの、
「万葉集で、初めての国書ということになりますけれども、このあいだ園遊会に傍聴者として参りましたけれども、なんというのかな、天皇陛下が題を出されて、それで国民が詩を作るなんてね、こんな国他にないと思うんですけども、その国に、ほんとにふさわしい、あの、素晴らしい元号だったなと思います」
というコメントが印象的だった。