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母親の首を切りつけた小学生女子のニュースで思い出した、佐世保市女子児童殺害事件。

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 小学生の女子が、首を切りつける。

 すぐに思い起こしたのは、2004年の佐世保市女子児童殺害事件だ。

 あの事件では、被害者は友達だった。

 今回の被害者は、母親。

 どちらにしても、闇が深い事件であり、しかも真相はすぐにはわからないタイプの事件に思える…。

 

那覇の事件の概要

 11日午後11時40分ごろ、沖縄県糸満市西崎の住宅で家族が刺された、と住人から119番があった。寝室で首から血を流した40代女性が倒れており、近くにいた小学生の娘が包丁で刺したと話したため、糸満署員が殺人未遂の疑いで補導した。女性は重傷を負っており、病院に運ばれたが命に別条はない。

 同署は家族内で何らかのトラブルがあったとみて、詳しい状況を調べている。同署によると、女性は寝室で寝ていたところを刺されたとみられる。同居している家族が気付いて通報した。

(引用元 https://www.sankei.com/smp/affairs/news/190212/afr1902120002-s1.html

 まだ詳細が報道されていないので、母親が切りつけられた原因についても、憶測では語れない。

 ただ、小学生の女の子が首を……と聞いて、思い出したのが、冒頭にも書いた、2004年の佐世保市女子児童殺害事件だ。

 

佐世保小6女児同級生殺害事件

 2004年6月1日午後、長崎県佐世保市の市立大久保小学校で、6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで切り付けられて死亡した。

 小学生の女子児童による殺人事件でかつ学校が舞台であり、世間に大きな衝撃と波紋を広げた。

 被害者の死因は、首をカッターナイフで切られたことによる多量出血だった。

 犯行を行った加害女児と被害者は、互いにコミュニティーサイト(カフェスタ)の提供するウェブサイトを運営し、パソコンでチャットや、電子掲示板で書き込みをする仲だった。

 事件当日、加害女児は午前中の授業が終わった後、被害者を学習ルームに呼び出し、そこでカーテンを閉めて床に座らせ、手で目を隠し背後から首と左手を切りつけた。

 被害者の首の傷は深さ約10センチ、長さ約10センチになり、左手の甲には、骨が見えるほど深い傷があったという。

 加害女児が前夜に見たテレビドラマ『ホステス探偵危機一髪6』にカッターナイフで人を殺害する場面があり、女児自身「これを参考に殺人を計画した」と後に供述したことから、その後、各テレビ局が殺人ドラマの放送を自粛する事態にもなった。

(引用元 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/佐世保小6女児同級生殺害事件)

 

事件の背景から見えるもの

 重ね重ね、事件の詳細がまだわからないので、憶測でものは言えない。言えないが、ひとつだけ確かなことは、

『大人にとっては些細な事も、子供にとっては重要で重大な場合がある』

ということだ。

 それを、その程度の事で…とぞんざいに扱い地雷を踏み抜くと、思春期や反抗期の自立心に背中を押された子供達が、『誤った反抗の仕方』をしてしまう時がある。

 佐世保の事件で言えば、加害女児は5年生の終わり頃から精神的に不安定な状態で、人と話すときに人の目を見なくなり、目を泳がせて落ち着かない素振りを見せることがしばしばあり、また些細なことで逆上し、罵詈雑言を吐いたり、カッターナイフを振り上げるようなこともあったという。

 同級生に対して、他の児童とともに集団いじめを行うこともあり、6年に入ってから暴力的な言行が増えていた。

 ただ、担当の教師は「遅刻も少なく、授業中も率先して手をあげて質問する積極的な生徒」という印象。ここで既に、彼女の持つ二面性が見て取れる。

 

 周囲の大人は、彼女が出すサインに気づけなかった。あるいは、見て見ぬふりをしてしまったのかもしれない。

 それは、この佐世保の事件の少女も、虐待で亡くなってしまった4年生の心愛さんも、そして、今回母親を切りつけた少女も、そうであったと思う。

 3人とも、困り、苦しみ、戸惑っていたのではないか。

 学校に来ているから、大丈夫なわけではない。

 発表をしているから、良い子なわけではない。

 放っておいて大丈夫な子はいない。

 そういう気持ちで、私達大人は、子供を見守ってやらなければならないのだが、これは、母親だけでは無理だ。

 だから切られた。

 母親と共にサポートする、誰かが必要だ。