損害は27億円! くら寿司炎上動画投稿者への法的措置と、昨今の飲食店の炎上動画騒動一覧。
だが、発見した者を裁く社会の機能も、ようやく動き始めたようだ。
くら寿司従業員2名、法的措置へ
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくらコーポレーションは8日、男性アルバイト2人が店内で不適切な動画を撮影し、インターネット上に投稿した問題で、2人を退職処分としたうえで、2人に対し、刑事、民事での法的処置の準備に入ったと発表した。
「くら寿司」の公式サイトで「くら寿司守口店における不適切行動をとった従業員2名にについて」として文書を更新。
文書では「2月8日をもって雇用契約を終了し、退職処分としたと同時に、刑事、民事での法的処置の準備に入ったことをご報告します」とした。
理由は以下。
「1、このような状況の中で、ご来店いただき温かいお言葉をかけてくださるお客様、株主様、お取引先様に対し上場企業としての責任を果たし、全国で共に働く約33000人の従業員の信用回復の為」
「2、多発する飲食店での不適切行動とその様子を撮影したSNSの投稿に対し、当社が一石を投じ、全国で起こる同様の事件の再発防止につなげ、抑止力とする為」
動画は大阪府守口市の「くら寿司守口店」で撮影されたもので、アルバイト店員が食材の魚をごみ箱に捨てた後、ふざけてまな板に載せようとする姿が写っている。
同社によると、問題の魚はその場で廃棄処分され、客には提供されていないことを確認したという。
(引用元 https://www.sponichi.co.jp/society/news/2019/02/09/kiji/20190209s00042000173000c.html)
このインターネット全盛の時代、これまでさんざん似たような動画を投稿した人達が特定され、処分されているのに、どうしてまた…と思う。理由として思い当たるのは、
・特定されないと思っているほど幼稚
・処分されたとしても解雇程度と思っているほど幼稚
・解雇されても別にいいやと思っているほど幼稚
いずれにしても幼稚で、ネットを、企業を、法を、人生を、ナメているとしか思えない。
続いていた悪質動画投稿事例
近頃飲食店では、比較的若い従業員による、悪ふざけの動画の投稿が相次いでいた。
「すき家で炎上動画撮影!」
牛丼チェーン「すき家」 従業員が、「やばい、絶対クビ」などと言いながら、氷を投げたり、調理器具を股間に当てるなどする。
「ビッグエコーで炎上動画の撮影したよ~」
カラオケチェーン「ビッグエコー」従業員が、唐揚げを床にこすりつけてから、油で揚げる。
「ドミノピザを炎上させるから動画撮ったよ」
ピザチェーン「ドミノピザ」従業員が、 ピザの上で別のピザを食べたり、喋ったりしながら、片手でピザをカットする。
「セブンイレブンのおでん食って炎上だ」
コンビニチェーン「セブンイレブン」従業員が、商品のおでんを食べながら踊る。
「はま寿司で炎上動画作ったぜw」
回転寿司チェーン「はま寿司」従業員が、レーンを流れている寿司のネタを、素手で開いて手で開いてわさびを入れる。
勤め先を炎上させる遊び。
処分されても、クビくらい。
そうタカをくくって悪ふざけをする若者達は、卒業、受験、就職、結婚への危機感も抱かずに、瞬間的な『ウケ』や『いいね』を欲しがって暴走する。
だが、それを許さない経営者が、ようやく出てきた。
くら寿司の措置に賞賛の声
まだ高校生だから『若者の将来を潰さず、更生を信じて』とはせず、
「多発する飲食店での不適切行動とその様子を撮影したSNS投稿に対し、当社が一石を投じ、全国で起こる同様の事件の再発防止につなげ、抑止力とするため」
と、毅然として宣言し、訴訟を起こしたくら寿司側の対応には、賞賛の声が相次いでいる。
『遊び半分で撮った動画を投稿し、企業の社会的信用を失墜させたんだから、しかるべき処置』
『いいぞ、くら寿司。一企業だけでなく、飲食業界全体への信用問題だからね』
『当然の対応ですね。このことがもっと拡散されて、再発防止につながることを望みます』
『「働いている店員の信頼回復のため」ってカッコいいと思う』
(引用元 https://www.google.co.jp/amp/s/grapee.jp/630391/amp)
今回の炎上動画による、くら寿司を経営する株式会社くらコーポレーションの株価急落による損失額は、27憶円相当。
さて、どのような賠償命令が下るか。続報を待ちたい。