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面接の常識?『ノック2回はトイレだから、3回に』に、合わせるべきかどうか問題。

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 高校受験を控えた甥っ子と、面接の話をしていた時のこと。

「ノック2回はトイレだよ」

 と言われ、彼が通う学校内でのローカルルールかと思いきや、今日、こんな記事が出ていた。

『「面接でノック2回」「室内でコート」は本当に失礼? プロのマナー講師に聞いてみた』

(引用元 http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1901/24/news117.html 以下、斜体部分も同様)

 え……、今、そうなの?

 

ネット上に溢れる議論

 今は就活よりも入試のシーズンだから、受験生には気になる話かもしれない。

 ビジネスマン諸氏も、来客に会議に役員室にと、知っておいた方が良い事なのだろうが。

「2回のノックはトイレと同じで失礼に当たる」

「国際標準マナーに則した正しい回数は4回」

「2回で問題ないのでは」

「そこまでする必要はあるのか」

「2回のノックで怒る人は本当にいるのか」

「回数は気にしなくていい」

 ネットでは最近、このような、熱い議論が交わされているようだ。

 

10年前には存在していた?

 前述の記事の筆者は、10年ほど前にアルバイト先の上司の部屋に入る際、ノックを2回したところ、「俺の部屋はトイレじゃないぞ!」と激怒された、とのこと。

 10年前には、既にこのルールは存在していたのか。知らなかった……。

 ただ幸い、子供の頃に何かのCMで3回ノックをしているのを見てから、『ノックは3回するもの』だと思って3回にしていたから、セーフか?

 ……と、いうことは、そのCMを作った時には、3回がマナーと定まっていたのか?

 これはわからない……。

 

不快に思う人がいるのなら

 ただ、ここで思うのは、ふたつの方法があって、どちらが正解かわからない時は、不快に思う人が少ない方を選んだ方が、無難で良いのでは…ということ。

 法的に定められている事なら遵守するのは当然だが、『マナー』という、ふわっとしたものの場合は、相手がどう感じるのかを考えて、合わせていく必要があるような気がする。

 ただ、面接の時などは、ドアの向こうに誰がいるかわからないし、失敗できないので……

 ので…………

 先生の言う通りにするしかない…のか……?

 

マナー講師の答えは

 以下は、NPO法人 日本サービスマナー協会に所属するマナー講師 村山愛さんの答え。

『由来は不明だが、不快にさせないために「3回以上」がベスト』

 曰く、

・2回はトイレと同じで失礼だと感じる方がいるため。

・「2回はトイレと同じ」は、正確な由来は分からず、いつの間にか定着していた。

・「マナーは他人を不快にさせないためにある」と考え、気にする人がいる以上は、ノック回数に気を配るべき。

 2回ノックは「不注意などで体がドアに触れたのではなく、中に人がいるかどうか確かめていますよ」という意図を相手に伝えるため」

 3回ノックは「確認ではなく敬意を込めていることを示すために、1~2回の追加が求められている」

 …という考え方もあるようだから、やはり3回にしておいた方が無難そうだ。

 

室内でコートは…

 ちなみに室内でコートはNG。

・外で脱ぐ

・ほこりや汚れをはらう

・裏地を表にして畳む

・手に持って入室

 これが正しいとのこと。

「コートには、ほこりや花粉などの汚れが付着しているので、その状態のまま室内に持ち込むと不快に感じる方がいらっしゃるためです。

 の汚れを中に持ち込まないようにするためです」

 

 ただ、ノックにしてもコートにしても、場によって、世代によっては、必ずしも正解とはいえない。

 マナー講師は『多くの人が不快にならないメジャーな方法』を教えてはくれるが、ローカルルールというのは、どこにでも存在するもの。

 あとは臨機応変に、ということか……。