ビジネスニュース斬り

ビジネス、ニュース、芸能、仮想通貨でも何でも取材や第三者目線での見解など、独自の路線で記事を執筆します。

ロシアの戦闘爆撃機の衝突事故を報じた『スプートニク』は、Facebook社に75のアカウントを削除されている。

f:id:kido1205:20190120012644j:image

 ロシア軍の戦闘爆撃機Su(スホイ)34の2機が18日、日本海上空で衝突した。露国防省によると、2機は訓練飛行中に接触し、乗員は機外に脱出したという。

 1機は自力で基地に帰還。

 もう1機は墜落して脱出した乗組員が現在、海上で救助を待っているということだったが、救助船が発見したとき、パイロットはすでに死亡していたと、今日、スプートニク日本が報じた。遺体は船上に引き上げられたという。

 2機の乗員のうち1人は救助され、現在は陸上にいる。命に別状はない。現在、4人目のパイロットであるもう1人の行方がわかっていない。

 国防省は、捜索救助活動は続いていると指摘した。だが、ここでひとつ、気になることが。

 墜落した機体の状態や、回収状況についての情報がない。今回墜落したのは、訓練中とはいえ、爆撃機。武器や弾薬を載せていたのだろうか。


Su-34の兵装】

 ロシアにおいては、Многофункциональные Самолеты(多機能航空機)、あるいは、Su-24と同様Фронтовые Бомбардировщики(前線爆撃機)と呼ばれている。

 NATOコードネームはフルバック(Fullback)。後衛ということだ。

・最大搭載可能重量は約8トン(日本製のF-2や、米国製のF-15Eと同等)

・ハードポイント(軍用機の胴体や主翼の下面にあらかじめ設けられた、兵装類を懸下して機外搭載するための取付部)合計12ヶ所には、ロシア空軍が現有し運用している空対地ミサイル・通常爆弾・レーザー誘導爆弾が搭載できるとされるほか、自衛用の空対空ミサイル(AAM)を携行することが可能。

・固定武装Su-27系列と同じ、GSh-301 30mm機関砲1門と150発の砲弾を搭載。

 訓練中の機体がフル装備していたとは思えないが、何せ『彼の国』がすること。まずは人命とはいえ、飛行していたのが日本海のどのポイントだったのか、領海・領空との関係は…など、気になることは山ほどある。

 続報を待ちたいが、続きが報じられるかもわからない。とにかく色々と、謎な国だ。

 

Facebookがロシア関連ページを大量削除

 爆撃機の衝突事故とは関連がないと思うが、先日Facebookが、FacebookInstagramのサービス上で不審な行動を取っていたロシア関係のページ・グループ・アカウントを、大量に削除したことを発表したのも気になる。

 削除されたアカウント数は、およそ500。

 これらのアカウントは、ロシアを起点として、ウクライナ、バルト諸国、中央アジアコーカサス、東ヨーロッパ、中央ヨーロッパでの、不正な情報発信のため利用されていたという。

 活動内容は大きく2つ。

 1つはウクライナに特化、もう1つは、複数の国や地域にまたがって活動するもの、とのこと。

 Facebookアメリカの法執行機関からの助言を受けて、ウクライナで運営されているネットワークに関して、

Facebook 26ページ、77アカウント、4つのグループ

Instagramの44アカウント

 以上を削除。

 削除されたアカウントでは、「ウクライナを代表する」という名目で、ウクライナのニュース記事をシェアしつつ、偽のアカウントを操作していたそうだ。

 削除されたアカウントやページをフォローしていた約18万ものFacebookアカウントがあり、5万5000以上のInstagarmアカウントがあったとのこと。

 更にFacebookは、バルト諸国、中央アジアコーカサス、東ヨーロッパ、中央ヨーロッパで不正なネットワークを構成していた289のFacebookページ、75のFacebookアカウントも削除した。

 これらのアカウントはロシア・モスクワに拠点を置く通信社Sputnik(スプートニク)の従業員に関係があるとFacebookは明かしている。

 爆撃機墜落を報じたのもスプートニク。ロシアで力を持つ通信社のひとつだが、情報の扱い方が、色々と謎である。


 思えば日本は、よくわからない国々に囲まれている。地続きでないのは、救いなのかなんなのか。

 韓国との関係悪化や、北朝鮮拉致問題日中関係に注視するあまり、ロシアから目を離しがちだったが、その隙にされている事がありそうで怖い。

 取り急ぎ、日本海への落し物の詳細を聞きたいが、答えてもらえるだろうか…。