『短いスカートは性犯罪を誘発する』という注意喚起すらできないこんな世の中じゃ…正解は?
だってそうじゃん。
実際そうじゃん。
世の中が、クレームに対して、どんどん臆病になっている。SNSの弊害だ。
ソフトなものの言い方じゃ伝わらない、文脈や行間を読めない人が増えてるから、はっきり言ってくれてんのに。
……と、これすら批判の対象になりかねない世の中になってます。
冒頭は、どっかの誰かのですよ?
私かもしれないし、私じゃないかもしれない的な予防線まで必要な時代です。嘆かわしい。
注意喚起のポスターに…
「痴漢に気をつけて!」
菅公学生服が、女生徒への注意喚起として作成したポスター。
学生服の女子生徒の下半身のイラストに、
「自分が『カワイイ』と思った短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」
という文章が添えられていたのだが、このポスターの画像をTwitterユーザーが投稿したところ、
「性犯罪の被害者に責任を負わせている」
と批判が集まった。
「短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」
という表現が、批判の的になっているようだ。
菅公学生服の説明
ポスターは菅公学生服が、2012年に防犯の啓蒙活動の一環として作成したもの。
複数の学校で掲示されていた模様。
「女性蔑視や軽視を意図するものではなく、性犯罪が生じた場合、犯罪責任はすべて加害者にあり、被害者には何も落ち度がないことを前提とした上で『防犯意識の投げかけ』をすることを目的としておりました」
しかし、「短いスカートが性犯罪を誘発」は、指摘を受けた通り被害に遭う側にも非があるとの意味と捉えられると認め、
「このような表現を目にされた方々に大変ご不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます」
「今後、配慮に欠けた表現などで生徒の皆さんや学生生活に関わる全ての皆さまにご不快な思いをさせることがないよう、いただいたご意見を真摯に受け止め再発防止に努めてまいる所存でございます」
と謝罪。現在掲示しているポスターは回収を進めているとのこと。
でも、これはなあ…。
私は、必要なポスターだったと思う。
行き過ぎたフェミニズム
女性を守ろうと注意喚起したら、女性が『女性蔑視』だと怒り出した。
だったら、注意喚起が不要なように、自己防衛してくれよと思ってしまうのは、男の傲慢さだろうか。
今回の菅公学生服の対応、ものごとには色々な捉え方があるので、謝罪自体は必要だったと思う。
だが、ポスターの全面的な取り下げには、私は反対したい。これは、必要な物だったと思う。
せめて、同じイラストや写真で違う文言にして、掲示は継続してほしい。
ここはなんとか、戦ってほしい。
そう思ってしまうので、菅公学生服には、学生服メーカーとしてできる、最善の方策を取ってほしいと思う。
痴漢防止になる制服とは
『性的な目で見られない制服を作る』
これは、はっきり言って不可能だ。
痴漢行為に出てしまうほどの変態、あるいは精神的疾患のある人は、スカート丈が長かろうが短かろうが、スカートだろうがズボンだろうが、したいという衝動があれば、ストレートに従ってしまうものだ。痴漢防止になる服なんて、ぶっちゃけ存在しない。
ただ、それでも学生服メーカーとして、
『女生徒を守りたいですよ』
『企業として対策をしていますよ』
と示したいのなら、作るべきは『隙を減らしたスカート』。
女性のミニスカートや、各校の制服を調べてみると、
・ぱっと見スカートに見えるキュロット
・スパッツが一体化しているスカート
・キュロットのようなインナースカートが一体化しているスカート
そういう物がある。
制服にこれを取り入れて、あとは生徒自身に選ばせればいい。ジェンダーの問題を考えて、男子と同じズボンも選択肢に入れてもいいだろうし、実際、そういう学校もある。
いずれにしても、菅公学生服には、このまま縮こまってほしくない。
誰も不快にならない表現なんてない。で、あれば、少しでもベターな表現を模索して、注意喚起を続けてほしいのだが、どうだろうか…。