『仕事を辞めずに世界を旅する』ために、必要なことと、避けるべきこと。
働き方改革のせいだかおかげだか、なんだかわからないが、今年は例年に比べ、しっかり休んでいる企業が多いような気がする。
年中無休のスーパーが、元旦は休みにするのを見て、怒るような人にはなりたくなくて、ああそうだよな、いつものレジのおばちゃんも、鮮魚コーナーの兄さんも、家族がいるもんなあ…と、思うことにしている。
だが、あまりに休んでしまうと、社会復帰が大変になるわけで…。
日曜の夜に時々思う。明日からまた仕事。辞められないのはわかってるし、そんな度胸も貯金もない。けど、
「世界中を旅して回りたい」
と、まあ、そんなわけで……
「仕事を続けたまま世界中を旅行する方法」
(経済メディア Quartz調べ)
実現可能と思われる方法のひとつに「仕事をリモートワークで続けたまま旅行をする」という選択肢がある。
世界の主要都市ならほとんどWi-Fiがつながり、ノートPC、いや、内容によってはスマートフォンでも業務可能な仕事もある。ジャーナリストも、そのうちのひとつだ。
「リモートワークをしながら旅行をする間に日々の暮らしで変えたい点に気づいた他、これまでの暮らしに感謝の気持ちが持てました」
(Quartzのジャーナリスト サラ・トッド)
「私が最も好きな都市は、結局のところ私がそこで働いたことがある都市だということに気づきました」
(Quartzのジャーナリスト ロージ・スピンクス)
2人はリモートワークに挑戦する上で、仕事をしつつ旅をするために「必要なこと」、そして「避けるべきこと」の両方に気づいた。
(参考 https://gigazine.net/news/20181229-travel-world-without-quitting-job/ )
必要なこと
1:高速なインターネットアクセスが可能な場所を見つける
インターネットの速度を妥協するとロクなことにならない。現地のSIMカードを購入する等、柔軟に対応を。
2:現地の時間の流れに合わせて生活する
せっかくリモートワークをして海外に来ても、それまでの日常と変わらないのはもったいない。
普段は飲まない平日のビールを楽しんだり、ランチに1時間もかけたりもまたよし。
3:仕事できる場所を確保する
その都市を紹介したサイトやブログ等から、カフェやコワーキングスペースをリストアップしておく。適した場所が見つからなければ、ホテルのラウンジスペースで作業するのもあり。
4:上司やクライアントに旅行のことを伝えておく
仕事を辞めずに旅行する以上、業務に携わる人々に自分がしばらくリモートワークを行うことを伝えておくべき。
自分が向かう都市のタイムゾーンが会社やクライアントとどれほどズレていて、移動中にはインターネットが使えないこともあり、対応可能な時間帯に影響が出ることを包み隠さず伝える必要がある。
リモートワークが生産性を下げるということはなくても、コミュニケーションに多少の支障が生じるのはほぼ間違いないといえます。
5:住居を賢く確保する
旅先の住居を賢く確保して、快適に滞在することがリモートワークには重要。定額で世界各地のリゾートやマンションに滞在できるシステムの「Roam」、旅先の住居やコワーキングスペースも提供する「Outsite」などのサービスがありますが、基本的には自分で探す方が安くなるもの。
また、旅行中の資金の足しにするため、旅行中に自身の住居を貸し出すという手段を考慮するのもアリ。
避けるべきこと
1:孤独に陥ること
旅先にはそれまで住んでいた場所とは違い、日常的に会話する同僚も友人も当然いない。
孤独に陥って気が滅入ってしまうケースがあるが、自国の人々が集うサークルやコミュニティに顔を出したり、バーやカフェで隣り合った人に話しかけたりと、チャレンジが必要。
2:働き過ぎてしまう
リモートワークは「自分が旅行中で迷惑をかけている分、多少無理な時間帯でも仕事関連の対応をしよう」といった思考になりがち。
せっかくの旅先で四六時中PCとにらめっこという事態になることも多々。仕事の時間とそうでない時間をしっかり区切り、旅は旅で楽しむこと。
3:荷物をたくさん持ち過ぎること
旅行先に長期滞在するとなれば、自然と荷物が増えるが、荷物が少なければ少ないほど旅先での移動が身軽になり、飛行機などの運賃も安くなる。
「何かが足りなくても、最悪の場合は現地調達すればいい」くらいの気持ちで。
4:無駄遣いすること
せっかくの旅行だからと散財すると、帰ってきた後で想像以上に減った残高を見て落ち込むことに。
現地通貨やクレジットカードの使いわけをしながら、適宜節制を。
……と、こうしてみると、まったくの自由気ままというのも難しいようだ。
仕事に縛られている以上、体だけ海外に飛んでも、本当の意味で『旅』を満喫するのは難しそう。真面目な日本人には特に……。