42歳の美魔女レイヤーも? プロレイヤー達は国内外で稼ぎ倒している!
かつてはオタクの中でも一部の層しかしなかった『コスプレ』が、オタク文化の定着、ハロウィーンの定着、そしてSNSの普及によって、一般化しつつある。
今、話題になっているのは、42歳で2児の母のコスプレイヤーだが、他にも、男性よりイケメンな男装の麗人や、もはや人間をやめ変形までできるトランスフォーマーなど、ジャンルも完成度も、実に幅広い。
そしてその中には、プロのコスプレイヤーとして活動する人達までいる。
オタクではない事にコンプレックスを感じ、ゲームやアニメの『勉強』をしてまで、プロレイヤーを続ける人達。
モデルの新ジャンル、といったところだろうか…。
コスプレイヤーの派遣会社?
コスプレイヤーを派遣するプロダクションまであるというのが、まず驚きなのだが。
以下は「コス企画」を運営する三宅さんへのインタビューから。
(引用元 https://doda.jp/careercompass/compassnews/20170109-29845.html以下、斜体部分も同様)
ハロウィンの仮装など、ライトユーザーが増えたとはいえ435億円(2016年の市場規模)というのは、かなり大きな市場ですよね。
「自作する方もいますが、コスプレ衣装を買うと、1着だいたい1〜3万円くらいします。ウィッグ・服・シューズなど一式揃えると3〜4万円はかかってしまうので、衣装の売買が市場を大きく占めていると思います」
国内にコスプレイヤーはどれくらいいるのでしょうか。
「はっきりとした数は分かりませんが、国内最大のコスプレイヤー専門SNS『コスプレイヤーズアーカイブ』の登録者数が約15万人なので、その数字が一つの目安になるかと思います」
プロのコスプレイヤーの仕事とは?
プロのコスプレイヤーの仕事には、どういうものがあるのでしょうか?
「撮影会を開催したり、写真集を販売した収益をメインとするコスプレイヤーが多いですね。そのほかの仕事は、日本のコスプレイヤーは企業から受ける仕事が多いです。
一番多いのはコンパニオン。企業がゲームやアニメを作ったときに、二次元の世界を三次元の人間で表現した方がイメージを伝えやすいので、コスプレイヤーを使ってPRをします。
ほかにも、ゲームの実況、広告のモデル、インフルエンサー、地方イベントでのステージ、パチンコ屋さんの営業などがあります」
コスプレはいつから流行った?
コスプレイヤーの需要はいつから出始めたのでしょう。
「本当にここ数年だと思います。フェイスブックやインスタグラムなどのSNSが登場して、セルフプロデュースができる世の中になってきたじゃないですか。それによって個人の発言力が強くなり、インフルエンサーの需要が高まってきたんです。
今まで芸能人を使って数万人に声を届けるということが、一個人でもできるようになってきました。 そこで、もともと趣味で好きなアニメやゲームのキャラのコスプレ画像を発信して、多くのフォロワーを抱えた情報拡散力のあるコスプレイヤーたちに、企業が仕事の依頼をするという流れが出てきたのです」
海外での需要は?
海外でのコスプレ需要はいかがですか?
「実は海外の方が、オープンにコスプレを楽しむ文化があるんです。
海外でコスプレ文化が熱いのは、中国・韓国・タイ・フランスあたりでしょうか。特にアジア圏が熱いですね。
偏見的な見方になってしまいますが、これらの国はもともと日本のようにアニメや漫画などの強いコンテンツがない国なので、コンテンツ力の強い日本のアニメやゲームなどが受け入れられたのではないかと思います。
彼らがコスプレするコンテンツは日本発のものが多いので、日本の有名なコスプレイヤーが、海外のステージのゲストや審査員として呼ばれることは多いですね」
日本と海外のコスプレイヤー需要の違いはありますか?
「はい。海外は、コスプレに対する文化とアプローチが日本とは全く違います。日本のコスプレイヤーは“広告塔”として企業からオファーされて仕事することが多いですが、海外の場合、ユーザーに対して“パフォーマンス”を行って収入を得ることが多く、コスプレイヤー、衣装、音響などがチームとして動くグループも少なくありません。私が見た限り、日本より海外を拠点にした方がコスプレイヤーとして経済的に成功している人が多いようです」
オタク文化と笑ってはいられない。
ビジネスチャンスとして捉えた時、アニメやゲームやグッズと抱き合わせで、コスプレイヤーも確保し派遣しなければならない時代が、とっくの昔に来ていたのだ。
目から鱗である…。