幼稚園児ホスト『琉ちゃろ』のママ『ちいめろ』的な振り切り方と、認めさせ方。
息子をホスト化させるギャルママ
肯定派か否定派かと問われれば、当然、否定派である。そこはオールドタイプと思われても構わない。
保育園児の息子を、金髪にしてスーツを着せ、髪型もポーズもキメにキメた保育園児ホスト『琉ちゃろ』としてSNSにアップし、自らも派手なメイクと盛り髪」で、琉ちゃろの彼女として登場し、大バッシングにあったギャルママ『ちいめろ』。
2014年頃から、マツコデラックスの『月曜から夜ふかし(日本テレビ系)』などのテレビ番組で紹介されるようになり、ネットで話題になったが、
「まだ未成熟な幼児の頭皮にブリーチや整髪料はどうなのか、虐待ではないのか」
「琉ちゃろとのツーショットばかりだが、娘の『まひめろ』の気配がない。育児放棄をしているのではないか」
などと、根も葉もないが、自ら煙を立てているので…というような噂が溢れたが、そんなちいめろが、今年の8月に、YouTuberデビューしていた。
YouTuber ちいめろから
「ちいは永遠の18ちゃい! ちいめろ星のお姫様?。血液型はハート型。ちいめろです!てへめろ」
「(ユーチューバーになった理由は)波に乗っただけ」
「興味があった」
「びっくりするほど機械オンチ」
「(5年ほど前からブログを書いているサービス「デコログ」の)マネージャーから提案されたことをきっかけにデビューした」
「バラエティがめちゃくちゃ好きで、ドッキリだったりとか、面白い系の動画を作っていきたいなと思っているのと、あとは琉ちゃん、ひめちゃん(琉ちゃろの妹のまひめろ)がいるので、おもちゃ紹介だったりとか、お菓子紹介だったりとか、子どもちゃんに向けた動画も作っていけたらなと思っております」
と、意気込んでいる。
どのようなスタイルであれ、マネージャーがつくほどのブログを持つには、それなりのパワー(嫌われる力、それに耐える力含め)が必要だし、それなりのセンス(一部にしかウケなくても、その一部が猛烈に肯定すれば、それだけでも身を立てられたりする)も必要なので、好悪は脇において、このちいめろ、何かを『持ってる』事は、間違いない。
動画の内容
動画の内容は、子供達に関する事がメインで、
・ちいめろのメイク動画(すっぴんも公開)
・小学4年生になった『小学生ホスト』琉ちゃろ
・小学2年生になった、まひめろとのお菓子作り
・誕生日ドッキリ
ちいめろの動画の内容は、『育児』と『美容』がメインで、スタイルにブレがない。
そして、ギャルママで、息子はホスト化、娘はギャル化…と、元の印象が悪いので、ちょっとでもマトモな面が見えると、それを拡大解釈してもらえる。
辛口だが、ベースは優しい常識人なマツコデラックスは、
「唯一の救いは、ちゃんと家事をやっていそうだった。家の中が。そこだけちゃんとやっていればもういい、しょうがないんじゃない」
「子どももだいぶ強くなってきてると思う。あんなお母さんなんだもん、だって」
とコメント。
出始めの頃のような、否定的な声もいまだにあるが、それでも、YouTubeのチャンネル登録者数は、約4か月で11万人を突破している。
『嫌いだから見たい人』が一定数いるにしても、並の求心力ではない。
整形まで明かす
18年11月27日の動画では、6年前の自分を
「ちいの黒歴史......んっんっ!『姫歴史』」
と呼び、整形に500万円かけたと明かしている。
好評価が約9000件に対し、低評価は約400件。
「黒歴史って言いかけたり、目の下にナメクジ飼ってるって言ったり、周りの反応とか自分のことを客観的に見て、面白くしてるところが好感持てます」
「500万かけてるにしたって、努力もすごいしてるんだろうなあ。2人も子供いてちゃんと育児して尊敬しちゃう」
「他のYouTuberよりも性格に嫌味なくて楽しいし表情豊かなのにわざとらしくない それに系統はどうあれ2児の母でここまで美容に熱心で体型も崩れてないのはあっぱれ」
好きなようにして、叩かれてもブレない。
そのブレなさで、日増しに逞しくなっていく『ちいめろ』を見て、無性に羨ましくなった。
このくらい「気にしない」でいられれば、どんなアイディアでも形にできそうな気がする。