豪初ゴールの本田圭佑、試合結果とオーストラリアのサッカー事情。
やるべき時に、やれる人。
何かしら、爪痕を残せる人。
こいつがいれば、何かが起きると思わせる、そういう人の筆頭が、本田圭佑だと思う。
オーストラリアでのデビュー戦
オーストラリア・Aリーグ開幕戦。
メルボルン・シティと対戦したメルボルン・ビクトリーの先発に、本田圭佑の姿があった。
ビクトリーと契約してすぐに、カンボジア代表チームの実質的な代表監督兼GM(ゼネラルマネージャー)就任を発表し、二足のわらじで大丈夫?と、みんなが思っていたのだが。
オーストラリアでの公式戦デビューとなるこの戦いで右MF、しかもキャプテンとして登場した本田は、今季Aリーグ最大のスター選手としての期待に応えるように、先制点を決めた。
前半28分、右サイドからドリブルでボールを運んだ後、一旦仲間に預けて自分はゴール前に上がり、ストーム・ルーからのクロスに合わせて、エリア中央からヘディング。これが決まり、今後の活躍を期待させる先制点に、スタンドが湧いた。
2点を返されるものの…
だが、40分、フォルナローリが倒され、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での判定によりPKへ。
ベレンゲルのシュートにGKが反応したが、右ポストに当たったところを、デ・ラートに押し込まれて1点を返され同点に。
その後65分には、本田のパスを受けたトロイージのシュートが惜しくも左ポストに当たり、得点できず。
そして70分、シティのマグリーが前線へのパスに向かって走り込み、2点目を決めて逆転された。
惜しかったのは、76分。本田のシュートがDFの足に弾かれるもゴールに向かい、GKにセーブされたものの、最後まで勝負を捨てない姿勢は、十分以上にアピールできた。
黒星スタートとなった開幕戦だが、相手をヒヤリとさせるプレー、常に攻め続ける姿が、現地のファンの目に焼き付けられと思いたい。
オーストラリアのサッカー事情
サッカーが盛んな多くの国が、北半球にある。だが、南半球にあるオーストラリアは、季節が逆になっている。
故にオーストラリアでは、北半球の国々とは違い、サッカーシーズンのスタートが、夏。故に本田は、8月にチームに加入して、たったの2カ月でのデビュー戦となった。
「みんながシーズン開幕を待っていた。オーストラリアではラグビーのシーズンが終わり、これからサッカーが始まる。変わっているし独特だが、オーストラリアの文化を学んできているところだ」
「戦術面では、ケビン(・マスカット監督)が対戦相手について多くのことを教えてくれた。だから大丈夫。戦う準備はできている」
(引用元 https://www.google.co.jp/amp/s/jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1MT02R)
試合前に、インタビューにそう答えていた本田。
カンボジアについても学んでいるはずだが、並行して、この2ヶ月でこの結果を出してしまうのが、やはり、常人ではない。
やっぱりホンダはかっこいい。
敗退したとはいえ、今回の活躍は、サッカーファンを大いに沸かせた。
現地のファンは、
「グッドジョブ、ホンダ」
「ビクトリーにようこそ」
「素晴らしいヘディングだ」
と称賛。
日本から固唾を飲んで見守っていた人達も、
「本田圭佑まじかっけえ」
「やっぱスーパースターだな」
「本田圭佑さすがやな。。。」
「本田圭佑の勝負強さ半端ねえ…」
「やっぱり持っている人だなぁ」
と、感激というよりも、関心というか、納得というか……。
この人を支えるものは、なんだろう。
この人自身、なのだろうか。
そんな活躍だった。