買って悪用? それとも転売? NHKのドメインをオークションにかけるGMO。どっちもどっち?
このありえなさを、NHKは理解しているのか。
これによって失う信頼を、GMOは予測できているのか。
どちらも、ありえない。
NHK関連のドメイン、オークション出品の報
10/15(月) 21:26配信 朝日新聞デジタル
NHK関連団体の旧サイト(今年2月に閉鎖)のドメイン名(ネット上の住所)が、ドメイン専門のオークションサイトに出品されている。15日午後8時現在、NHKの関連会社など少なくとも7団体の現サイトが、旧サイトのドメインへのリンクを残している状態。落札した第三者が、本物のサイトを装って悪用する恐れもある。
オークションを運営する大手IT企業「GMOインターネット」などによると、出品されたのは、NHKのグループ企業のリンク先を集めたサイト「NHKグループネット」のドメイン「nhk-grp.jp」。1日午前9時に出品された。入札期限は18日午後7時で、開始価格は6千円。15日午後8時現在で23件の応札があり、最高額は3万円になっている。
NHK広報部は「このドメイン名は、サイトの閉鎖にあわせて利用を停止し、取得代行業者に権利を返しています。リンクが残っている関連団体のサイトについては、削除するなどの対応をとるとともに、対策を検討することにしています」などとしている。
(引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181015-00000078-asahi-soci)
これは、オークションに出品してしまうGMOのモラルも問われるし、ドメインのなんたるか、ドメイン管理の重要性を理解せず放出してしまった、NHKの危機管理の甘さを露呈している。
ありえない。とにかくありえない。
GMOの悪意もチラつくし、NHKに至っては、おじいちゃんが頑張って作ったホームページだったけど飽きちゃった、と同レベルである。
驚いた……。
ドメインの価値
今回売りに出されたドメインは「nhk-grp.jp」であり、言うまでもなく、日本の国営放送の略称を含む。
このドメインには、いったいどれほどの価値があるのか、手放した側のNHKは知らず(または関心がなく)、オークションにかけたGMOは、知っているのだろう。
ドメインの価値は、概ね、この2点で決まる。
被リンク数とトラフィック
アクセスの多さが必須というのは当然だが、リンクされている数、もっと言えば、『良質なサイトからリンクされている数』によって、そのドメインの価値が決まる。
リンクしてきているサイトの質まで問われるので、業者が量産した、更新のなかカラのブログ等は、高評価につながるどころか、むしろ悪質なサイトとしてら検索対象から外されたりもする。
そういう意味ではNHKのリンク先は、質が良い、となりそうだ。
過去の実績
良質な被リンクの数が多いほど。あるいは、トラフィックが大きいほど価値があるとされる。いわば、そのドメインで作られたサイトに、どれだけの人がいい意味で関わってきたかが重要。逆に言えば、ペナルティーをくらったドメインは価値が下がる。
名前
社名や品名など、特定の名前のドメインにこだわる人には、それが価値あるものになる。だが、そこに魅力を感じない人にとっては、何の意味もないもの。
では、NHKはどうだろうか?
まがりなりにも国営放送、もう少し慎重な対応を望みたかったのだが……。