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秋葉原のメイドさんは、カタコトの英語で臆さず話す!全ては海外から殺到するご主人様のために!

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メイドカフェ英語

【Maid in English】

 

「おかえりなさい ご主人様」

Welcome home my master ! 

 

「~の国から来ました」

I come from the kingdom of ~

 

「メイドは永遠の17歳です」

Maid is forever seventeen years old.

 

「続けて言ってください『フリフリ!』」

Repeat after me “Furifuri”

 

「萌えは、かわいいです」

Moe is cute !

 

 これは、秋葉原の伝説的メイドカフェ「@ほぉ~むカフェ」のメイド達に配布されているハンドブックに書かれているもの。同店では、新人メイドさんのために英会話教室を全10回で開催している。

 メイドが店でよく使う言葉の他に、各国の名物なども書かれている。単語を言うだけで、会話の糸口になって盛り上がるという。

「例えば『ほえあ、あー、ゆう、ふろむ?』と聞いて、ご主人様が『オーストラリア』と答えたら、『カンガルー!』と返すとすごく喜んでくれます。どんな人でも、自分の国のことを1つでも知っていてもらえるとうれしい気持ちになりますよね」

 そう語るのは、社長メイドのhitomiさん。

 言葉が通じなくても共通点を見つけて一緒に盛り上がろうとする姿勢、これが外国人が殺到する理由なのだそうだ。

 だが、そのガイドブックの内容は、ぶっちゃけそう難しくない。

 それなのに、外国人客からクレームがつかないという。なぜなのか。

 

カタコトでもコミュニケーション!

 「@ほぉ~むカフェ」には、1カ月に約5000人の外国人が来店する。

 メイドさんの一人、人気メイドで、@ほぉ~むカフェを経営するインフィニア社長のhitomiさんは、

「アジアの人との英会話ポイントは、共通点を見つけ、常に笑顔とオーバーアクションで」

と語る。出身国によって、対応方法が違うらしい。

「ご主人様(来店客のこと)は世界各国からいらっしゃいますが、アジアで多いのはやはり中国、韓国、台湾の方。ここ数年はタイからのご主人様も増えています」

 今だに現場に立ってご主人様達をお迎えし続けるhitomiさんだが、英語は苦手というか、「むしろしゃべれない部類」とのこと。

 だが、外国人客と楽しげに盛り上がる事ができる。

「こんな私でも楽しく会話できるのは、言葉だけに頼らないからです。

 例えばアニメなど、外国人のご主人様と一緒に盛り上がれる共通の話題を見つけるんです。

 そうすればタイトルや主人公の名前など、単語レベルの会話で通じるので、あとは身振り手振りで、表情豊かにお喋りします。

 なかには英語も通じないご主人様もいらっしゃいますが、共通の話題があれば、ジェスチャーや顔の表情で伝わるんですよ」

 アニメのタイトルやセリフ等、キーワードを散りばめ、笑顔を絶やさず、オーバーアクション気味の身振り手振りでテンポよく話していけば、コミュニケーションが成立している。

 

100%英語にせず、日本語を楽しませる。

 だが、会話の端々に、日本語も聞こえてくる。

「ここに来る外国人のご主人様は日本の文化に触れたいという方が多いので、日本語を挟みながらお喋りすると喜ぶんです。

 ですからあえて、会話の端々に日本語を入れるようにしています」

 メイドさんとのチェキによる記念撮影には、こんなサービスも。

「一緒に写真を撮ったら、台紙にご主人様の名前を書いてプレゼントします。

 その際、ご主人様のお名前を、例えばカタカナで“マイケル”と書いてあげて、これ、マイケルって読むんです、と教えてあげると喜んでもらえます」

 “萌え”という文字も喜ぶのでよく書き添えるらしい。

「萌えがわからない外国人のご主人様には、一緒にキュンキュンしてもらって、恥ずかしそうに照れている感じになったら、それそれ!それが“萌え”です、と教えてあげます。

 英語で説明するより実際に体感してもらったほうが、喜んでもらえるし、気持ちも通じ合うんです」

 

 メイドカフェではゲームやアニメの話だが、これがビジネスの場なら、相手の趣味や出身を押さえておくことだろうか。

 メイドさん、可愛いだけじゃなく、あざといを超えて、かなり賢いし、それ以上に、いい人かも…。