3年3組こくばん先生、CDデビュー…って、公立の教師は兼業OKなの?
昔の学校の先生は、もっとおもしろかった。
……と、思っていたら、まだ絶滅していなかった。
3年3組こくばん先生
現役の小学校教師が、歌手として異例のCDデビューすることが6日、分かった。
川崎市の公立小学校で5年生を担任する男性教師(29)が、「3年3組こくばん先生」のアーティスト名で、デビューアルバム「小学校の先生から教わること」を10日に発売する。自身で作詞・作曲した8曲には“小学生あるある”をふんだんに詰め込んで、教え子と楽しく歌えるように仕上げた。
先生とシンガー・ソングライター、前代未聞の2足のわらじが誕生する。教室で日頃から情操教育の一環としてオリジナル曲を歌っていたが、2年前に担任した生徒の保護者がレコード会社の元社員だったことが縁となり、芸能界への道が開けた。川崎市の教育委員会には副業を申請。すでに許可を得たとあって、いよいよプロ歌手としての第一歩を踏み出す。
山下達郎に憧れて中学時代にギターを始めたこくばん先生は、高校では軽音楽部で作曲にも取り組んだ。大学では本気で歌手を目指していた時期もあったが、親や祖父母が教師ということもあって、教壇を職場に選んだ。
偶然の出会いから教職歴7年で夢がかない、所属レコード会社も「過去に聞いたことはありません」という、極めて異例の二刀流デビューが決まった。
8月上旬には、乳歯が抜けた子供の成長を祝う曲「はがぬけた」の自主制作ミュージックビデオをYouTubeで公開。教え子の反響は大きく、同僚からも応援ムードが高まり、収録曲の一部では教師仲間がコーラスとして参加している。
こくばん先生の新人歌手としての目標は、定番である日本武道館ライブや紅白歌合戦出場ではない。「子供たちに聴いてほしくて、このプロジェクトを始めました。子供が必要としてくれる場所に飛んでいって、歌ってあげたい」。リズムに乗って、ギターをかき鳴らし、全国各地に“歌育”を広げていく。
(引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181007-00000005-dal-ent)
というわけで、お聴き下さい。
5年生の担任なのに、3年3組こくばん先生『はがぬけた』
思った以上にできのいいPVと、爽やかで上手な先生でビビりました。こんな先生に習いたい。人気だろうな…。
だが、教員の副業の扱いは、どのようになっているのだろうか…。
公立校の教員の副業
【神田須田町法律事務所 小川 智史 弁護士による解説】
地方公務員法38条1項では、「職員は、任命権者の許可を得なければ、(中略)報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない」と定めています。
公務員が営利事業を営むことにより営利を追求し、もって公務員の職務上の公正中立及びこれに対する住民の信頼を維持する趣旨と思われます。
1回の有償出演のみで同規定に当たるか否かという問題はありますが、基準としては報酬の有無で区別せざるを得ないかと思います。
したがって、学校の校長あるいは教育委員会等、任命権者の許可を得る必要があるでしょう。
(引用元 https://legalus.jp/education/teacher/qa-2963)
というわけで、この、こくばん先生の場合ほ、任命者であるところの教育委員会や学校長の許可を得ているので、問題ないものと思われる。
今後も、微笑ましい小学生あるあるを歌い上げていってほしいものだ。