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親のゴリ押し? kokiがシャネルとブルガリのアンバサダーに決まったのは…。

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 元SMAP木村拓哉と歌手の工藤静香の娘でモデルのKoki,(コウキ=15)が、シャネルのビューティーアンバサダーを務めることをインスタグラムで報告した。

 アンバサダーに指名されたことを「とても光栄です」と受け止めたコウキは27日、東京・六本木で開催されたシャネルのイベントに登場。3年前のクリスマスに祖母から贈られたリップスティックが「初めて持つシャネルの赤でした」などと語る様子がテレビ各局で放送された。

 コウキは宝飾品ブランド・ブルガリのアンバサダーも務めており、今回のシャネルで華やかな肩書が1つ増えた。

(引用元 https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/1139275/

 ブルガリに次いで、シャネル。

 アジア人をモデルに起用する時、ヨーロッパのデザイナー達は、何を期待するのだろう。

 

ハイブランドの『アジア人モデル枠』

 kokiが起用される理由の一つに、欧米のハイブランドの、人種への配慮がある。

 白人ばかりを起用すると、あっという間に炎上する欧米では、ファッションに限らず、ほとんどのブランドが、使用モデルに黒人とアジア人の枠を設けている。

 では、アジアのうちで、どの国のモデルを起用するかだが、少し前まで人気だった中国人は、SNSの発展によりマナーの悪さが話題になり、印象があまりよろしくない。

 韓国人は、美人は多いが、整形大国である事を隠しもせず、ブランドイメージを損ねやすい。

 タイやベトナムやフィリピンも美人が多いが、こちらはこちらで、ハイブランドの購入層が少ない。

 そこで日本に白羽の矢が立つわけだが、ここでひとつ問題が。

 日本人から見れば美しい人も、欧米人からは『同じ顔』。そして、日本人の女性のイメージは、『幼い』『かわいい』。

 AKBに代表される、背が低くて、笑顔で、可愛い女の子達がいっぱい、というのは、強烈な個性を必要とするハイブランドのモデルとしては、目立たなすぎるのだ。

 故にこれまで、単発での起用はあっても、固定としてファミリーに入るほどの日本人モデルがいなかったのだが──。

 

欧米人が好きな『アジア美人』顔

 ここでkokiが起用されたもうひとつの理由は、身もふたもないが『顔』、もっと言えば圧倒的な『目ヂカラ』である。

 日本人の感覚で言えば、kokiの顔はウケにくいかもしれない。美人だが素朴すぎたり、目ヂカラの強さが怖かったり。

 ネットでは、もっと可愛い子や綺麗な人はたくさんいるのに、と疑問の声が上がっている。日本人の感覚で言えば、確かにそうだと思う。

 だが、欧米人はAKB的や石原さとみを見て『cute』や『 sexy』とは思っても、『beautiful』とは思わない。

 彼らが『アジア人』や『日本人』として美しいと思うのは、エキゾチックな魅力を持ち、品があり、凛とした強さを感じさせる、『侍の妻』的な小雪冨永愛荒川静香的な、クールな美人なのだ。

 そこへ来てのkoki

 工藤静香譲りのスレンダーな長身と、木村拓哉譲りの圧倒的な目ヂカラと、ふたりが財力を投入した外国語力。

 15歳という若さは、まだ何色にも染まっておらず、モデルとしての振る舞いや、国際人としてのマナーをこれからいくらでも叩き込めて、伸び代もたっぷり。

 そして何より、長く使える。今は40代でも50代でも美しい人は山ほどいるが、仮に40で辞めるとしても、たっぷり25年も使えるのだ。モデルとしてだけではなく、指導者としても経営者としても教育し放題だし、日本との太いパイプにもなり得る。

 

周りの大人のゴリ押しだった?

 一部からは、木村拓哉工藤静香からのアプローチ等が凄かった等、ゴリ押し説や、金の力で…なんて話も山ほどあるが、多分、それはない。

 もっと金のある日本人は山ほどいるし、アジア人枠狙いとして範囲を広げれば、中国やシンガポールの富裕層あたりには、美人なんていくらでもいる。

 それでもkokiなのは、日本人のイメージの良さと、前述したような諸々の条件が揃ったからのように思える。

 いかにハイブランドとはいえ、日本で人気の芸能人の娘だからというだけで起用してやれるほど、余裕はないのだ。

 シャネルもブルガリも、きっと本気で選んで育てる。また一人、優秀な日本人を、欧米に取られたわけだ。

 親の七光り、とか言ってる間に……。