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スマフォで解錠のヒルトン、安全性は? 導入は早計では……。

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ヒルトンホテル、“スマホで解錠”全客室を対象に

ヒルトン(バージニア州)は2019年までに、日本国内すべての系列ホテルでスマートフォン専用アプリケーション(応用ソフト)による「デジタルキー」を導入する。

アプリでは客室選択や到着前の追加アメニティー注文などにも対応。将来は部屋の空調や照明、テレビなどの制御も視野に入れる。

IoT(モノのインターネット)技術を積極的に採用して宿泊客の利便性を高め、快適な滞在の実現につなげる。

 ヒルトンは国内のコンラッド大阪(大阪市北区)、ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城那覇市)の2カ所で「デジタルキー」を導入済み。現在、国内では4ブランド16ホテルを展開しており、今後、開発を計画するホテルも含めてサービスを標準化していく。

 デジタルキー対応ホテルではパスポートの提示が必要な訪日客を除き、スマホアプリでオンラインチェックインすると、有効化した「デジタルキー」でそのまま入室できる。

 デジタルキーは、会員用アプリ「ヒルトン・オナーズアプリ」に搭載する。

アプリではフロア図から好みの部屋を指定でき、部屋からの眺望も確認できる。

 ヒルトンは18年、部屋の温度や照明、テレビなどをスマホで制御できる「コネクティッドルーム」の導入も始めた。

これまでに米テネシー州メンフィス近郊のホテル4件、計500室で展開しており、今後、グローバルに広げていく方針だ。

 コネクティッドルームでは、快適性と省エネルギーの両立を目的に人工知能(AI)と機械学習を活用。

不在時に室内の照度を落とし、空調を弱めることなどによって、環境負荷を半減するという企業目標達成への貢献も見込んでいる。

日刊工業新聞2018年9月11日

(引用元 https://newswitch.jp/p/14391

これは……

どうだろうな……

 

日本でのWi-Fi事情

先日、某高級ホテルのロビーで、Wi-Fiタダ乗りでゲームしていた高校生グループが、スタッフに追い出される姿を見た。

Wi-Fiはもはや『電波が飛んでるトコに行けば、誰でもタダで使えて超便利ってか、アタリマエ』なものになっている。なりすぎている。

 

だが、空港をはじめとする『ターミナルになる所』には、フリーWi-Fiを装ってアクセスをさせ、スマートフォンからデータをまるごと抜き出すハッカーが常駐している事が珍しくなく、『個人情報は誰かが守ってくれるもの』という盛大な勘違いをしているこの国は、そっち系犯罪者にとってはセキュリティゆるゆるの天国みたいな国で……。

そんな日本にデジタルキーの導入は、まだ早いのでは…と、もう、恐怖しかない。

私がチキンなだけなのか?

 

少なくとも、部屋の鍵を開けるアプリと、室内の設備をコントロールするアプリは、別にした方がいいのでは…とか、部屋の解錠は網膜とか静脈とかにしてくれ……とか思ってしまう私は、もう、ヒルトン系には泊まらないだろうなと思う。好きだったけど…。

 

スマフォの乗っ取りは簡単にできる

私がここまで怯えるのは、スマートフォンの乗っ取りが、めちゃくちゃ簡単なのを知っているからである。

なんというか、そういうアプリがあって、それを使えば、初心者でも簡単に、他人のスマートフォンを乗っ取れてしまうのだ。

その様子をNHKが特番で放送したので、見た方は思い出してほしい。

乗っ取ったスマフォを遠隔操作したり、カメラから映像を飛ばしてプライベートを丸裸にしたりは、現実に可能なのだ。

しかるべきキーワードで検索すれば、そっち系のアプリは山ほど出てくるが、面白半分にダウンロードしない方がいい。

というか、検索自体しない方がいい。

このへんのアプリやツールは、ハッカーからもサイバー警察からもマークされる諸刃の剣なので、興味を持つこと自体もオススメしないし、ここにリンクも貼らない。

 

大変歯切れの悪い締め方になるが、何が言いたいかというと、IoTも乗っ取りの危険はあるが、そこはまだ目を瞑るとして、デジタルキーはやばい。

Web上の何かのパスワードかと思い、他の報道も確認したが、何度見ても『スマホアプリでオンラインチェックインすると、有効化した「デジタルキー」でそのまま入室できる』とある。

やはり…デジタル上のチャットルーム等ではなく、『物理的な部屋』自体の鍵なのか。

訪日客は利用できないとあるが、日本人の中にも、残念ながら危険分子は潜んでいるわけで。

 

どうしたヒルトン、不用意だぞ?と、思った次第である……。